[市場動向]

パートナー経由でセキュリティ機能をSaaSで提供へ、クリアスウィフトが製品戦略を説明

2009年10月27日(火)IT Leaders編集部

Webフィルタリングやメールセキュリティ製品を開発するクリアスウィフトは2009年10月27日、プレス向けの戦略説明会を開催した。会場には、英国本社から来日したワールドワイドセールス担当バイスプレジデント、ジェスパー・フレデリクセン氏が出席。同社の主要製品について詳細を解説したほか、新たにサービス事業へ参入することを明らかにした。

 フレデリクセン氏はまず、同社の主軸であるメールセキュリティ製品「Clearswift Email Appliance」とWebセキュリティ製品「Clearswift Web Appliance」について言及。アプライアンスならではの導入の容易さに加え、両製品間でセキュリティポリシー設定を共通化できるなどの利点を強調した。

両製品はソフトウェア単独でも提供し、VMware製品で構成する仮想サーバー環境で動作することも利点の1つに挙げた。「業務システムの仮想化が進むに伴い、セキュリティ製品を仮想環境で利用したいというニーズが確実に増えている」(フレデリクセン氏)。

 新たな取り組みとして、同社の製品をサービスとして提供する予定があることを明らかにした。ISVをはじめとするパートナー企業がクリアスウィフト製品を各社のデータセンターに導入し、ユーザー企業にSaaSとして提供する。パートナー企業は契約ユーザー数を四半期ごとにクリアスウィフトに報告し、ユーザー数に基づいてライセンス料金を支払う仕組みだ。

フレデリクセン氏は、「SaaS/クラウドへの関心が高い日本では、非常に大きな注目が集まるだろう」と語り、国内市場への期待感を示した。詳細については1週間以内に発表するという。

 続いて同社日本法人の代表取締役社長である嘉規 邦伸氏が、国内における販売戦略を説明した。NECや日立ソフトウェアエンジニアリングをはじめ、現在14社ある販売パートナー数を拡充する。09年7月1日に開始したパートナーに対する販売・技術支援制度「Catalystパートナープログラム」をシステムインテグレータなどに訴求し、2010年度に30社まで拡大する意向だ。

サービス事業の国内展開に当たっては、「既存の販売パートナーとは別に、ISVを中心に新たなパートナーを模索する」(嘉規氏)考え。嘉規氏はサービス事業開始後も、社内運用型とサービス双方に力を入れることを強調した。「社内運用型は大規模ユーザー、サービスは小規模ユーザーというようにすみ分けできると考えている」。

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