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富士通。「Systemwalker IT Change Manager」を発表、パッチ適用などを自動化、複雑化する仮想環境の運用を支援

2009年12月14日(月)IT Leaders編集部

富士通は2009年10月20日、アプリケーション変更管理ソフト「Systemwalker IT Change Manager」を発表。さらに10月27日にはサーバー運用管理ソフト「BMC BladeLogic Operations Manager」を発表した。システムの大規模化による運用負荷増大といった課題に対し、管理ソフト群の機能充実で応える。

サーバー台数の増加や異機種混在、物理/仮想環境の併用など、情報システムはますます複雑化している。運用担当者はシステム構成の全体像を正確に把握することが困難となり、作業の負荷が増え続けているのが現状だ。こうした背景から、システムの可視化や運用を自動化する管理ソフトのニーズが高まっている。

アプリケーションの変更設定を自動化

「Systemwalker IT Change Manager」は、アプリケーションの変更作業を自動化するソフトである。まずアプリケーションの実行環境情報および構成情報をエージェント(専用プログラム)が自動収集し、データベースに格納する。バグ修正やパッチ適用などでアプリケーションに変更を加える必要が生じた時に、このデータベースを参照して対象サーバーを洗い出し、自動的に変更する。一連の作業に伴うワークフローを管理する機能を備え、担当者が変更を承認すると新しいプログラムを該当サーバーへ送信、アプリケーションの停止/更新/再起動といった処理を自動実行する。

「Interstage」(富士通)や「.NET」(マイクロソフト)といったアプリケーションの実行環境によって異なる修正の手順も、IT Change Managerが動的に判断して処理する。オラクルの「Oracle WebLogic」、日本IBMの「Web Sphere」についても2010年の早期に対応予定だ。

変更作業が間違いなく実行されたかを確認する機能も備える。アプリケーションを構成するファイル名やサイズ、更新日時などの情報をサーバーから取得して照合するのが一般的だが、同製品はより確実なレベルで一意性を判別できる「FingerPrint」(ハッシュ関数)を用いるのが特徴だ。

サーバー統合に積極的なユーザーの大規模データセンターでの活用を想定する。仮想環境を対象とする場合は、物理/仮想環境を可視化する機能を備えた同社のサーバー管理ソフト「ServerView Resource Coordinator VE」を組み合わせる。価格(税別)は150万円から、エージェントは10万円から(ともに1プロセサあたり)。

BMC製品と組み合わせ
短時間でサーバーリソースを追加

一方、「BMC BladeLogic Operations Manager」はサーバーの運用を効率化することにフォーカスを当てたソフトである。その名から明らかなように、米BMCの製品を富士通が再販するものだ。

マルチベンダー/マルチプラットフォームのサーバー環境下で、OSやミドルウェア、アプリケーションの導入・設定といった処理を自動化する。富士通は、単体販売よりも、先に触れた同社の「ServerView Resource Coordi-nator」と組み合わせた提案を推し進める。

具体的には、BladeLogicでOS、ミドルウェア、アプリケーションの設定情報をパッケージとしてひとまとめにしてサーバーの複製イメージを作成。これを、Resource Coodinatorで物理/仮想のサーバーを対象に高速に配布するといった用途を想定する。業容拡大や突発的な業務処理拡大などの理由でサーバーリソースが必要となった時に、速やかに対応できることを訴求ポイントとする。価格は、BladeLogicがオープン。ServerView Resource Coordinator VEは21万円から(税別)。

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