[Gartner’s Eye]

役職別に見るクラウドへの期待―本音から本質が垣間見える(第3回)

2009年12月16日(水)

クラウドコンピューティングが高い注目を集めているが、その理解や期待は、社内に置かれた立場によって微妙に異なる。経営トップや事業部門のリーダー、CIO(最高情報責任者)などの本音を探ることによって、クラウドを巡る思惑を整理してみよう。企業システムに与える本質的な影響が垣間見えてくる。

ITにたずさわる人々に、今、注目するキーワードを尋ねたら、「クラウドコンピューティング」は間違いなくその上位にランクインするだろう。世間からの耳目を集めているのは事実だが、そこへの期待については、まちまちの声が聞こえてくる。企業システムの在り方を根底から変える新パラダイムという人もいれば、一過性のバズワードに過ぎないという見方も少なくない。

もちろん様々なとらえ方があっていいのだが、「クラウドコンピューティング」という言葉がまさに“雲”のようにつかみどころがないゆえ、市場に混乱をもたらしているという側面もあるようだ。例えば「クラウド」と「コンピューティング」のどちらに主眼を置くかによっても見解や主張は異なる。

「クラウド」派は、インターネット/Web/SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)という一連のネット系テクノロジーの延長線上にとらえ、企業の外(天空の雲)から提供されるサービスを「活用する」という点に多大な関心を寄せる。一方、「コンピューティング」派は、サービスの活用よりも「提供」に重点を置く。仮想化や自律管理といった技術を駆使して、データセンターからいかに柔軟なサービスを創出していくかが話題の中心だ。

このように、人それぞれが自分の立ち位置からクラウドコンピューティングをとらえ、語っているのが現状である。もっとも、どんな立場の人がどんな見解を示しているかという全体像を知ることは重要であり、本質を知るヒントとなり得る。そこでガートナーでは、この混乱期に頭の中を整理する一助として、ユーザー企業における8つの職制別に見た、クラウドコンピューティングの観点をまとめてみた。

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