[最前線]

ドットコムの新進気鋭が集結、TechCrunch50現地詳細レポート(前編)

2009年12月3日(木)

 2009年9月14~15日、Web技術を巧みに活用して新ビジネスを創り出そうとする起業家の祭典「TechCrunch50」が米サンフランシスコで開催された。次々と斬新なアイデアがプレゼンされる会場には熱気が溢れ、メディアやブロガーはすぐさまニュースを配信していた。現地に赴いた筆者が、注目すべきトピックをレポートする。

 新生ドットコム企業の祭典、「TechCrunch50」が今年も開催された(2009年9月14、15日)。世界で2番目に多く読まれているブログ、そして、ITビジネスやサービスの話題を取り扱うテックブログとして最も有名なTechCrunchが、毎年9月に米サンフランシスコで開催しているイベントだ。アジアを含む世界の国々から参加した起業家やエンジニア達は、寝食を忘れて作った新サービスを手に、快晴の空の下、会場のサンフランシスコ・デザインセンターに集まった。

写真1-1 会場となった、サンフランシスコ・デザインセンター・コンコース前の様子
写真1-1 会場となった、サンフランシスコ・デザインセンター・コンコース前の様子

TechCrunchとは

 「TechCrunch50」は今年で3回目を迎える。ブログ「TechCrunch」創始者のマイケル・アリントン氏と、数々のベンチャーを立ち上げ、現在は人力検索エンジン「マハロ(Mahalo)」のCEOであるジェイソン・カラカニス氏が2007年から開催している。直近1年の間に新しく開発されたITサービスを8つのカテゴリに分け、投資家や成功起業家を審査員に迎えて将来性や先行優位性などを採点し、最優秀賞を選抜する。

写真1-2 TechCrunch50の共同主催者、マイケル・アリントン氏とジェイソン・カラカニス氏が開会宣言
写真1-2 TechCrunch50の共同主催者、マイケル・アリントン氏とジェイソン・カラカニス氏が開会宣言

 初回(07年)はサンフランシスコ中心部のパレスホテルで開かれた。その高い入場料(約17万~25万円程度)にもかかかわらず、回を重ねるごとに人が増え、現在では参加者数が2000名を超えた。ニューヨークやロサンゼルスに比べると、サンフランシスコには大人数を収容できる施設が乏しい。マックワールド・エキスポの開催などで有名なモスコーニ・センターくらいなものだ。そのモスコーニの年間スケジュールは常に満杯で、TechCrunch50は昨年の2回目以降、やや宿命的に倉庫街の家具売場を改装したイベントスペース「サンフランシスコ・デザインセンター」で開催されている。

 この種のカンファレンスは、常に朝が早い。プレゼンテーションは現地時間の9時からスタートするが、8時前にはケータリングで用意された朝食を片手に、出場予定の応募者、デモピット(出展ブース)スタッフ、聴衆、メディア関係者、審査に当たる投資家らが会場の随所で談笑を交わしている。常々、国際会議や米国の会合で人々のコミュニケーション(俗にネットワーキングと呼ばれるが)が日本よりも盛んなのは、西洋人のオープンマインドもさることながら、地理的な事情も影響しているからなのだろう。日本ではIT企業の多くも東京都内に集中しているため、地下鉄を乗り継げば数十分で商談に行くことができる。これに対し、広い国土に点在する米国のIT企業や海外企業にとっては、移動だけで1日以上かかるので、TechCrunchのようなカンファレンスは、商談相手やビジネスアイデアを見つける絶好の機会なのだ。

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