[木内里美の是正勧告]

お金で買えないインテリジェンス(vol.16)

2010年1月15日(金)木内 里美

“あれば便利”でシステム構築を進めたらキリがない。ましてITガバナンス不在のまま、事業部門や管理部門の要求を受けていたら、コスト・コントロールは出来ない。

こうなってくると投資効果が計測できる部分は少なくなり、いかに安く標準装備を維持するかというコスト意識が強くなる。まして昨年後半からの世界同時不況の荒波に揉まれれば、企業防衛のためにもコスト削減に走らざるを得ない。経営者から見れば情報化投資は、その格好のターゲットだ。

しかしインフラ化したITのコスト削減は、短時日では難しい。実際に行われているのは新規開発の中断や先送りである。情報サービス産業で痛みを受けているのは主に「開発」であり、「運用」を請けている会社の痛みは少ないようだ。

もともと中断や先送りができる新規開発は、本当に必要なのかを問い直すべきである。“あれば便利”で構築を進めたらキリがない。ましてITガバナンス不在のまま、事業部門や管理部門の要求を受けていたら、コスト・コントロールは出来ない。

利活用に焦点を!

注意すべきは経営とITの論議の多くが構築論に終始することだ。新しい製品や新しいサービスを使ってこんなことが出来ますよという話や、こんなシステムを作りましたという話が多く、利活用の継続的な観測や分析の話はユーザーの中に埋もれている。たまに露出するのは、ほとんど使われた実績のない行政システムの話題くらいである。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

バックナンバー
木内里美の是正勧告一覧へ
関連記事

お金で買えないインテリジェンス(vol.16)“あれば便利”でシステム構築を進めたらキリがない。ましてITガバナンス不在のまま、事業部門や管理部門の要求を受けていたら、コスト・コントロールは出来ない。

PAGE TOP