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峠(上巻)ほか-日本郵船 江黒 孝夫氏が選ぶ1冊

2010年1月27日(水)

会社勤めでは、組織の論理と自分の思いがぶつかることがあります。そんなとき、ともすると日和りそうになってしまう自分を引き戻してくれる本が、司馬遼太郎の「峠」です。主人公は、越後長岡藩の家老である河井継之助。幕末の激動のなか、自分が信ずるところを愚直に追い求める継之助の姿が、自分の中の“芯”を呼び覚ましてくれるというのかな。「男とは何か」を考えさせられる1冊です。

ネクスト・マーケットネクスト・マーケット
C.K.プラハラード 著
スカイライト コンサルティング 訳
ISBN:978-4901234719 英治出版
2940円

峠を愛読するようになったのは、大学のゼミで先輩に薦められたのがきっかけでした。そう、学生時代と言えばジャズに明け暮れましたね。ジャズにもいろいろ分野がありますが、私が所属したのはビッグバンドのジャズサークル。楽器はトランペットです。そこそこ名門と言われるサークルだったので、厳しかったですよ。毎日、朝から晩まで練習。たまに回ってくるアルバイトも、イベントやパーティでの演奏でした。でも、あれはおいしかったな。結構なバイト料が入るんですよ。アイドル歌手のバックで演奏するなんてこともありました。

3年生のとき、「学生ビッグバンドの甲子園」といわれる大会で優勝しましてね。米国のジャズフェスティバルに参加する栄誉にあずかりました。そのフェスティバルで、今でも忘れられない光景があります。舞台裏で、スタン・ゲッツとハンク・ジョーンズが卓球に興じていたんです。ジャズ好きなら知らぬ者はいない巨匠2人が、卓球対決(笑)。びっくりしました。

日本郵船に入社したのは、国際的な仕事がしたかったから。実際、システム部門に配属されるまではロンドンでの傭船調達や、中東からの原油輸送などに従事しました。そうそう、穀物担当だった時期に“平成の米騒動”が起きましてね。あのときは対応に追われて、50時間以上も無睡眠でした。

そういう生活のなか、「世界を相手にしている」という自負がどこかにあった。でも、「ネクスト・マーケット」を読んで、そんな“グローバル気取り”を恥じ入りました。

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