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【Special】

[特別レポート企画] 最新技術に対応し進化するCOBOLが今後も企業システムの基幹を担う

2009年12月25日(金)

最新技術に対応し進化するCOBOLが今後も企業システムの基幹を担う コンピュータ利用の歴史とともに発展してきた「COBOL」。 常に各時代において最新技術との融合が図られてきたこのプログラミング言語は、いまも世界中の企業の基幹業務を支えている。 「COBOLフォーラム2009」(主催:マイクロフォーカス)では、COBOLをめぐる最新動向、既存COBOL資産を新しいシステム環境で活かすための技法などが、協賛各社の提供するソリューションや具体的なユーザー事例を交えて紹介された。 ここでは、その模様をレポートしたい。

COBOLフォーラム2009 開催概要

  • 開催日時:2009年11月11日(水) 13:20~17:30(開場12:50)
  • 会場:東京コンファレンスセンター・品川 5階大ホール
  • 主催:マイクロフォーカス株式会社
  • 協賛:日本アイ・ビー・エム株式会社、日本オラクル株式会社、マイクロソフト株式会社

IT投資の抑制のカギとなるCOBOL資産のモダナイゼーション

仮想化技術やクラウドコンピューティングなど、企業のITインフラのあり方を変革するテクノロジーやコンセプトが大きく取り沙汰される状況にあって、今年、2009年に生誕50周年を迎えた「COBOL」にあらためて大きな注目が集まっている。そうした中で開催された「COBOLフォーラム2009」。会場は今後のCOBOLをめぐる動向に関心を寄せる数多くの参加者で埋め尽くされ、熱気に包まれる中、プログラムがスタートした。

Micro Focus International plc
CTO Stuart McGill

最初のセッションには、英国Micro Focus社 CTO スチュアート・マクギル氏が登壇。「世界のCOBOL市場とユーザ動向」と題した講演を行った。

現在のCOBOLをめぐる状況としてとりわけ注目されるのが、従来、欧米や日本を中心に存在したCOBOLプログラマが、最近では中国やインド、東南アジアなどの新興国にも数多く登場しているということだ。例えばインドでは、15年前まで存在しなかったCOBOLプログラマがすでに50万人にのぼっているという。こうした数字を踏まえてマクギル氏は「いままさにCOBOLに対する需要が高まっており、今後もCOBOLはエンタープライズシステムの根幹を担い続けることになります」と語る。

特に、今日の企業にとっての切実なテーマであるIT投資の抑制を実現するうえで、既存のCOBOLアプリケーションを最新の環境で活用するというアプローチはきわめて有効だ。セッションでは、そうしたCOBOL資産の“モダナイゼーション”によって、コスト削減をはじめとするビジネス上の様々なメリットを享受しているいくつかの企業の事例が紹介された。「重要なのは、優れたツールの活用により、アプリケーションが持つ競争優位性だけではなく、利用する人々の競争優位性も、俊敏性を持って移行できるという点です」とCOBOLアプリケーション活用のメリットを語った。

COBOLは、その登場以来、常に最新技術との融合が図られてきたという経緯がある。このことは、今後もCOBOLが複雑化する技術からユーザーを保護するという役割を果たしていくことを意味する。「すでにCOBOLがパブリック/プライベートのクラウド環境において活躍している例も数多く存在します。そうしたケースでも、メインフレーム上で稼働しているプログラムのユーザーインターフェイス部分だけを変更するだけで、すでに実装されているビジネスロジックをそのまま活用することが可能です」と、COBOL開発支援の分野で高い信頼性と経験を誇るマイクロフォーカスの提供するツール群が、COBOLのモダナイゼーションを強力に支援していることを紹介するマクギル氏。「50年という歴史の中で培われた実績に基づくCOBOLの高度な信頼性は、今後も確実に継承されていくことになります」とあらためて強調し、セッションを閉じた。

テクノロジーの買収により製品のポートフォリオを拡大

続いて実施されたこの日2つ目のセッションでは、マイクロフォーカス株式会社 技術部 シニアマネジャー 小林純一氏が「COBOL最新技術動向およびマイクロフォーカス製品について」と題する講演を行った。

マイクロフォーカス株式会社
技術部 シニアマネジャー
小林 純一

COBOLの主な強みとしては、ビジネスロジックの記述力に優れ、属人性が低く管理が容易で「見える化」し易いこと、さらには常に最先端の開発環境や実行環境に対応した多彩なツールによる支援が実現されている点などがあげられる。「マイクロフォーカスでは、ここ1年間で、いくつかのテクノロジーを買収し、製品のポートフォリオを広げてきました。具体的には、従来の開発環境や実行環境の分野に加えて、『見える化』と品質ライフサイクル管理に関する製品ラインナップを新たに整備しています」と小林氏は紹介する。

まず「見える化」の局面では、「Modernization Workbench」をリリース。このツールは、既存アプリケーションから経営や技術に関するナレッジベースの収集を可能にするもので、技術や経営といった視点から分析を行って、ビジネスルールをマイニングしたり、目的別の各種レポートを生成するといった形でシステムを可視化することができる。

一方、品質ライフサイクル管理をサポートするツールとして新たに加わったのが、従来、日本コンピュウェア社から提供されていた「DevPartner Studio」。この製品は、Visual Studio 2008/2005上の開発におけるテスティング、デバッグを強化するツールで、COBOL開発に関しても、実効性能分析やカバレッジ測定など、プログラムの品質向上に不可欠な様々な局面を支援している。

「そのほかにもマイクロフォーカスでは、開発プロセスをトータルに支援できる製品ラインナップを整備しています」と小林氏は強調する。

その後、休憩をはさんで実施された日本アイ・ビー・エム株式会社 アドバンスト・テクノロジー・センター ITスペシャリスト 飯村一雄氏による「IBMスケールアップ型サーバーによる既存資産活用と運用コスト削減」と、日本オラクル株式会社 テクノロジー・ソリューション・アーキテクト本部 オラクル・モダナイゼーション担当 天野彰氏による「次世代情報システム基盤の構築とメインフレーム資産の移行」の両セッションでは、メインフレーム上のCOBOL資産のオープン環境へのマイグレーションを支援する両社の製品やサービスを中心とした解説が行われた。

そして、この日のフォーラムを締めくくる最終セッションには、住友信託銀行株式会社 年金

信託部 企画グループ システム企画チーム 調査役 村上 雄一郎氏が登壇し、「年金数理ステム再構築(オープン化)プロジェクト成功に貢献したMicro Focus COBOL」と題する講演を実施。メインフレーム上のCOBOL資産をWindows環境へ移行し、高品質・高性能・高い柔軟性を持ったシステムとして再構築した事例が紹介された。

以上のように今回の「COBOLフォーラム2009」は、50年の歴史を経て今なお進化を続けるCOBOLの豊かな将来性と、開発や運用管理面でのITコスト削減をはじめとする経営上のアドバンテージなどを、数々のセッションを通して明らかにするものとなった。

お問い合わせ

マイクロフォーカス株式会社

  • 〒106-0032 東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル9F
  • TEL.03-5413-4800(代)
  • Email : cobolforum2009@microfocus.co.jp

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※下記URLよりお申込みいただけます
http://www.microfocus.co.jp/forum09report/

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