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NECが自社ハード使う米NetezzaのDWHアプライアンスを開発/販売

2010年2月4日(木)IT Leaders編集部

NECは2010年2月4日、自社ブランドのDWH(データ・ウエアハウス)専用アプライアンス「InfoFrame DWH Appliance」を発表した。2010年4月に販売開始する。価格は5300万円(税別)から。販売目標は今後3年間で150システム。製品化にあたり、米NetezzaのDWHアプライアンス技術を採用した。

 共同開発元にあたる米Netezzaは、専用アーキテクチャ「非対称型超並列処理」(AMPP)を採用したDWHアプライアンスを開発/提供するベンダー。製品の主な特徴は、ストレージ・ユニット側で検索処理を実行することによって、データベース・サーバーとストレージとの間のデータ転送量を削減し、検索速度を高めている点。米OracleなどDWHアプライアンス各社が同様のアプローチを採用している。

 米Netezzaは、従来からDWHアプライアンス「Netezza Performance Server」(NPS)を開発/提供してきた。2009年10月からは、NPSの後継機として、ストレージ・ユニット部に米IBMの汎用ブレード・サーバーとストレージを採用した最新機種「Netezza TwinFin」の提供を開始している。米Netezzaの国内1次販売代理店は、日本ユニシス、NEC、伊藤忠テクノソリューションズ、新日鉄ソリューションズの4社で、NECは2006年7月にNPSの取り扱いを開始した。

米IBM製ブレード/ストレージをNEC製品で置換

 今回NECが販売を開始する新機種は、現行機のNetezza TwinFinに採用されている米IBMのハードウエア部分をNEC製のハードウエアに置き換えた版に相当する。米Netezzaから技術やソフトウエアのOEM供給を受けてNECが自社ブランドとして開発した製品であり、NEC以外の米Netezzaの販売代理店では取り扱わない。なお、NECでは、今回の新機種の販売開始以降、Netezzaブランド製品から自社ブランド製品へと販売を切り替える。

 新機種のアーキテクチャは現行のNetezza TwinFinに準じている。データベース・ソフト(RDBMS)を動作させるSMP(対称型マルチプロセッシング)機の背後に、MPP(超並列処理)型で動作するSQL検索ユニット(ディスク・ストレージと一体化した検索機構)を複数並べて接続。SQL検索ユニットは、データ格納用ディスク、圧縮データの伸長やフィールド/レコードの絞り込み検索などを担うFPGA(Field Programmable Gate Array)エンジン、FPGAによって絞り込まれたデータの結合/集計/ソートなどを担う汎用CPU、などで構成する。

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NEC / Netezza / DWH / アプライアンス / IBM / ブレード

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