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キーストーン戦略ほか-ハーバード・ビジネス・スクール研究員 デビッド・ジェームズ・ブルナー氏が選ぶ1冊

2010年3月26日(金)

研究者という仕事柄、本はたくさん読みます。今回は、研究テーマである組織学習について多大な示唆を与えてくれた本を紹介しましょう。まずは、「キーストーン戦略」です。

キーストーン戦略
キーストーン戦略
マルコ・イアンシティ、 ロイ・レビーン 著
杉本 幸太郎 訳
ISBN:978-4798112435
翔泳社
2625円

近年、産業構造は大きく変容しました。生産設備がコモディティ化し、企業は知識で勝負することを余儀なくされている。いわゆる“ナレッジエコノミー”です。そこでは知を蓄えるモチベーションに満ち、リスクを恐れずR&Dを継続できる企業しか生き残れません。

こうしたビジネス環境においては、各社に散在する知を集めて製品やサービスを構築。互いのビジネスを発展させるエコシステムを形成することが有効である。著者はそう述べます。1つの企業が持つ知識の量には限界があるし、すぐに陳腐化するからです。

このエコシステムを牽引するのが、キーストーン企業。IT業界で言うと、グーグルやマイクロソフト、NTTドコモ、アップルがこれに当たる。いずれも、検索エンジンやOS、携帯プラットフォームといったエコシステムの“要石”となる技術やノウハウを握り、周辺に様々な製品・サービスを生み出し成功しています。

企業生命力」は、企業を生き物としてとらえ、長寿の条件を探ったユニークな本です。200年以上存続している老舗企業を調査し、「環境に敏感である」「強い結束力と独自性を備える」「権限が分散している」「資金調達が保守的」という共通の特徴を導き出しています。逆に、権限が一極に集中した上意下達の組織や、結束力に欠ける組織では、イノベーションが起きにくく、生き残りに不可欠な知を蓄積できないんですよ。

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