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EMCが重複排除バックアップ「Avamar」強化、クライアントPCも対象に

2010年4月26日(月)

 EMCジャパンは2010年4月26日、重複除外機能を備えたデータ・バックアップ・ソフト「EMC Avamar 5.0」の新機能として、クライアントPCのデータをバックアップするための機能を発表した。同日、新機能の提供を開始した。新機能は無償で、新機能の追加によるAvamar 5.0の価格変更はない。

 従来、Avamarのバックアップ対象は、UNIX/LinuxやWindows Server、各種NAS、VMware環境など、サーバー資源に限られていた。今回、新たにクライアントPC(Windows XP/Vista)向けのエージェント・ソフトと、エンドユーザー向けのセルフ・ポータル画面を追加した。これにより、クライアントPCのデータ・バックアップに利用できるようになった。

 バックアップ対象のクライアント機には専用のエージェント・ソフトを導入する。クライアント機のOSは、Widnows XP/Vista(近日中にWindows 7版を提供予定)。バックアップ対象にできるクライアント機の台数は、Avamarの1システムあたり最大5000台まで。Avamarの価格は、重複排除後のデータを格納するバックアップ用ストレージの容量に応じて変わり、最小構成時に1Tバイト。

 Avamarの製品名/バージョン名と価格に変更はない(最新の現行版は2009年12月に出荷したAvamar 5.0)。価格は、バックアップ容量1Tバイトの最小構成時に、ソフトウエア「Avamar 5.0」が186万5000円(税込)、サーバー機やストレージを一体化したアプライアンス「Avamar Data Store Gen 3」が343万5000円(税込)。

システム全体にまたがる重複をエージェント側で排除

 前提となるAvamarとは、重複排除機能を備えた、エージェント・サーバー型のデータ・バックアップ・ソフトである。バックアップ対象となるITシステム側に専用のエージェント・ソフトを導入し、エージェント・ソフトからバックアップ対象データをネットワーク経由で受け取り、ストレージに格納する。

 主な特徴は2つある。

 特徴の1つは、重複しているかどうかを判定するデータの単位を可変長のブロックとしている点である。これにより、文書ファイルの修正や編集など、データの一部分だけが変更された場合に、変更部分だけを効率的に抽出できる。

 もう1つの特徴は、バックアップ対象機の側で重複を排除することによって送信データ量を低減しつつ、異なる複数のシステムにまたがった重複を検出/排除できる点である。エージェント・ソフトが、データが重複しているか否かをサーバーに問い合わせ、重複していないデータに限ってサーバーに送信する仕組み。

 Avamarの稼働OSは、Red Hat Enterprise Linux。エージェント・ソフトの稼働OSは、Windows, Linux, UNIXなど。

Avamar 5.0の新機能。クライアントPCのデータ・バックアップ業務を操作するエンドユーザー・ポータル画面
写真 Avamar 5.0の新機能。クライアントPCのデータ・バックアップ業務を操作するエンドユーザー・ポータル画面
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