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基幹系システムもアジャイルで〜ユーザー主導による適用のためのポイント〜

2010年5月10日(月)

2001年2月の「アジャイルソフトウェア開発宣言」から9年の歳月が流れた。 日本でもようやく、アジャイル開発の事例が増え、盛り上がりを見せてきている。 しかし、いまだに、いわゆる基幹系システムでアジャイル開発を適用した事例は少ないと言わざるを得ない。 本稿では、アジャイル開発に関する特徴・効果を整理すると共に、筆者の経験を基にアジャイル開発を基幹系システム構築に適用していくためのポイントを紹介する。

アジャイル(agile)とは「俊敏な」「機敏な」という意味である。そしてアジャイル開発手法とは、従来の計画重視の開発とは異なる軽量かつシンプルな様々な開発手法の総称だ。具体的には、短期の開発を繰り返し、自律的なチームを運営していく手法で、コミュニケーションに重きを置いている(図1)。なお、繰り返す開発の1サイクルを「イテレーション」と呼ぶ。

図1 アジャイル開発の特徴と効果
図1 アジャイル開発の特徴と効果(画像をクリックで拡大)

アジャイル開発は、システム全体を対象に要件定義や設計、開発を進めていくウォーターフォール型の開発と対極にあると言える。その違いはプロジェクトの随所に現れる。

例えばウォーターフォール型では、ユーザーは要望した機能が実現されるかを要件定義の検収段階で確認する必要がある。このときシステム全体に関する膨大な要件定義書をレビューしなければならず、確認の負荷が非常に大きくなる。これに対してアジャイル開発では、一度に要求の確認を行う対象範囲はそれほど広くない。また、ある時点で誤りがあっても修正できる余地があるので、仕様確定の時間を短縮することにつながる。

以下では、アジャイル開発とウォーターフォール型の開発の違いを詳しく見ていく。そのうえでアジャイル開発の効果と現状を確認し、アジャイル開発を基幹系システムの構築に適用するためのポイントをまとめる。

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