[技術解説]

サーバー向けCPUに新版続々、インテルがXeon/Itaniumの新版を投入、IBMとAMDも対抗製品

サーバー向け最新プロセサの“今”を理解する Part1

2010年6月1日(火)IT Leaders編集部

IT投資の最適化にはサーバー向けプロセサの動向ウォッチが不可欠だ。インテルがXeon/Itaniumの新版を市場投入。IBMとAMDも対抗製品を打ち出した。企業が最適なプラットフォームを構築するには、これら最新のサーバー向けプロセサの動向を知ることが欠かせない。

サーバー市場において、x86サーバーの存在感が増している。個人向けPCをルーツとするx86系プロセサを搭載したサーバーが登場したのは15年ほど前のこと。当初はファイルやプリンタを共有するといった部署単位で使われるに過ぎなかったが、継続的な技術進歩を重ねて、今や企業の基幹業務をも担う存在として定着した。牽引役となってきたサーバー向けプロセサの代表格がインテルのXeonシリーズである(図1-1)。

図1-1 Xeonプロセサの進化の経緯
図1-1 Xeonプロセサの進化の経緯(画像をクリックで拡大)

その最新版が2010年3月にリリースした「Xeon 7500番台」と「Xeon 5600番台」である。従来通り処理性能の向上を図ることはもちろんのこと、電力効率の追求などにも数々の新技術を注いでいる。

例えば7500番台については、「歴代Xeonの中で最大のパフォーマンス向上を果たした。5年ほど前に主流だったシングルコアのXeon搭載サーバー20台を1台にまとめられる」(インテル技術本部 副本部長 土岐英秋氏)。この集約効果は、サーバーの設置スペースやシステム稼働に要する電力消費の削減はもちろん、プロセサ課金のソフトウェアライセンス費用の圧縮にも直結する。インテルは「電力やライセンスのコストを最大90%程度削減できる」(同)という。

こうした技術革新が現実に起こっているからには、最新プロセサや、それを搭載したサーバーの動向に日頃から目を光らせておくことが欠かせない。「企業が扱うデータの量は肥大化し続け、2013年までに約6.5倍に膨れ上がる。だからこそ、拡張性や信頼性を担保しつつコストパフォーマンスに優れたITプラットフォームが必要となる」(インテルの吉田和正社長)。

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