[GDO、社内システム 刷新への道]

同時進行ドキュメント!GDO、社内システム刷新への道 Part1

2010年6月7日(月)

前号で既報の通り、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)はERP導入と、オンライン販売やゴルフ場予約といった業務システム刷新を一気に進めている。この取り組みは、どのような問題意識から始まったのか。源流をたどる。

社内で情報の流れがぶつ切り

2008年後半。GDOでは、情報の流れが分断されているがゆえの業務効率低下が深刻になっていた。例えば、社内りん議システム。従来、仕入れ申請や承認といったりん議にワークフローシステムを利用していた。しかし、このシステムは肝心の発注システムと連携しておらず、担当者は仕入れ申請の承認後、その内容を発注システムに再入力しなければならなかった。「業務プロセスを自動化して生産性を上げるはずのワークフローが、証跡を残すためだけに使われていた」(志賀智之IT戦略室長)のだ。

オンラインやリアル店舗での販売を処理するためのシステムも、会計システムと連携していなかった。売上情報は自動的に業務システムに登録されるが、そこから先は手作業。振り替え伝票を起票し、経理担当者が会計システムに再入力する必要があった(図)。膨大な受注データを1件1件入力する作業は煩雑すぎるため、結局は複数の売り上げを1つにまとめて月次処理せざるを得ない。このため、日々の詳細な販売データを把握することは不可能だった。入力ミスが発生する危険もあった。

GDOではこれまで、業務システムやワークフローシステムが会計システムと分断
図 GDOではこれまで、業務システムやワークフローシステムが会計システムと分断。売り上げや経費はいったん伝票を起こしたうえで、会計担当者がシステムに再入力していた

そこでIT戦略室は2009年1月、情報流通の再設計に着手した。システム間をデータが自動で流れる仕組みを作れば、人手による再入力をなくせる。志賀室長らは、ワークフローとグループウェアシステムの入れ替えを決めた。

システム全面刷新が急務に

2009年6月。IT戦略室がワークフロー製品の調査や評価を進めていたころ、経理部門では新・会計システム構想が持ち上がっていた。CFO(最高財務責任者)が、GDOの会計システムに蓄積されたデータの精度が低いことを問題視。会計システム刷新を検討していた。この動きに、上で述べたIT戦略室主導のプロジェクトが加わった。ワークフローの最終的な受け口となるのは、ほかならぬ会計システムである。両プロジェクトが1つになるのは必然だった。こうして「マネジメントシステム(MS)プロジェクト」が立ち上がった。

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