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シトリックス、NetScalerのスループットを90日間だけ拡張する新ライセンス

2010年6月8日(火)

 シトリックス・システムズ・ジャパンは2010年6月8日、Web高速化装置「NetScaler MPX」の新ライセンスとして、90日間に限ってスループットを向上させる「Burst Packライセンス」を発表した。短期的なトラフィックの増加に対処するのが狙い。2010年第3四半期に提供開始する。価格は、ライセンス・アップグレード費用の3分の1。

 Burst Packライセンスの適用によって得られるスループットは、同じハードウエア・プラットフォームを用いた最上位モデルと同じである。例えば、5Gビット/秒のモデルは、同一ハードウエアを用いる最上位モデルと同じ15Gビット/秒になる。

 Burst Packライセンスの価格は、同一ハードウエアの最上位モデルへと永続的にライセンス・アップグレードする場合にかかる費用の3分の1。つまり、Burst Packライセンスを3回以上購入するのであれば、ライセンス・アップグレードのほうがよい。

 前提として、NetScaler MPXには、同一のハードウエアきょう体を用いつつ、ライセンス契約(製品構成)の違いに応じて最大スループット性能を変えている、という特徴がある。4種類のハードウエアに対し、9種類のスループット契約を用意。ミッドレンジ機種の場合、「MPX 10500」(5Gビット/秒)、「MPX 12500」(8Gビット/秒)、「MPX 15500」(15Gビット/秒)の3モデルが同一のハードウエアを利用する。

最大50Gビット/秒のハイエンド機種を追加

 同社は、Burst Packの発表に合わせ、MPXにハイエンド機種を追加することを発表した。「MPX 17500」(20Gビット/秒)、「MPX 19500」(35Gビット/秒)、「MPX 21500」(50Gビット/秒)の3モデルである。いずれも同一のハードウエア(高さは2U、CPUはXeon X5680)を用いる。これにより、従来の全3機種6モデルから、現在の全4機種9モデルへと製品構成を拡張した。

 新モデル3製品を含むNetScalerの価格は、オープン。新モデル3製品の価格は、インプレスビジネスメディアが販売パートナの1社に聞いたところ、記事執筆現時点では未定。NetScaler製品ラインの価格は、2009年6月にシトリックス・システムズ・ジャパンが発表した最下位機種「MPX 5500」の場合で、当時の希望小売価格が198万円(税別)からだった。

 なお、NetScalerは、Web高速化装置である。TCPコネクション集約、負荷分散(アプリケーション・スイッチ)、SSLアクセラレータといった基本機能に加え、エディションやオプションにより、データ圧縮やデータ・キャッシュなどの機能を提供する。買収した米NetScalerの製品ラインであり、元々は、TCPコネクション確立時の負荷を省く装置としてスタートし、後に負荷分散装置として機能を拡張した。負荷分散装置としての機能(セッション維持方法、負荷分散アルゴリズムなど)は、一般的なものを一通り備える。

仮想アプライアンスのスループットを技術で向上

 2010年第3四半期には、サーバー仮想化ソフトの上で動作する仮想アプライアンス・サーバー版のWeb高速化装置「NetScaler VPX」の最大スループット契約を、従来の1Gビット/秒から3Gビット/秒へと刷新する。これにより、製品構成は、従来の10Mビット/秒、200Mビット/秒、1Gビット/秒の3種に加えて、新たに3Gビット/秒を加えた4種となる。

 仮想アプライアンス(VPX)における今後の性能の伸びとして、同社では、現時点で最大15Gビット/秒まで出せることを実証した、という。15Gビット/秒という数値は、物理アプライアンスのミッドレンジ機種に相当する(MPX 15500相当)。

 仮想アプライアンスのスループット性能を高める方法としては、Xenハイパーバイザの管理領域(ドメイン0)を介さずに、個々の仮想サーバー機から直接、物理NIC(ネットワーク・インタフェース・カード)にアクセスする手法を用いる。前提として、米IntelのSR-IOV(Single Root I/O Virtualization)機能を実装した物理NICが必要になる。

写真1 Xenの管理領域をバイパスしてネットワーク・アクセス性能を向上

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