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EMC、CLARiX/Celerraの使用効率を強化、1GB単位のILMやSSDキャッシュ

2010年6月10日(木)

 EMCジャパンは2010年6月10日、既存のミッドレンジ・ストレージを強化し、データ使用効率を高める機能を追加した。階層型ストレージ管理(ILM)機能を強化したほか、SSDをキャッシュとして使う機能などを新規に追加した。新機能は、2010年7月以降に提供開始する。

 新機能の対象となるストレージは、SAN(FCおよびiSCSI)接続のミッドレンジ・ストレージ「CLARiX」と、CLARiXをベースにNASヘッドを組み合わせた統合NAS「Celerra」。価格は、いずれも税込みで366万円から(CLARiX CX4-120またはCelerra NS-120)。

 今回追加した機能は、データの使用効率を高めるもの。背景には、ミッドレンジ・ストレージのデータ量が、他と比べて大きく伸びている一方で、使用効率が低くとどまっているという状況がある。「ユーザーの7割弱が容量利用率50%以下。格納されているデータも、30%以上が未使用」(EMCジャパン)。

ILMの単位を1GBに、SSDはILM階層とキャッシュの両面で

 新機能3つの概要は、以下の通り。

 (1)1つは、ILMにおけるアクセス頻度の分析とデータ移動(最短で1時間ごと)を自動化してストレージ全体のアクセス効率を高める機能「FAST」を強化した。これまでのFASTは、LUN(論理ボリュームに相当)の単位で使用ディスクの階層(種類)を割り当てていたが、新版では、異なる種類のドライブにまたがるLUNを実現したうえで、容量1Gバイトという細かい単位でディスクの階層を割り当てる。

 (2)1つは、ILMを構成するディスクの階層としてではなく、ストレージ・アクセスに対するキャッシュとしてSSDを利用できるようにする新機能「FAST Cache」を追加した。恒常的に利用するデータをILMの階層に組み入れたSSDに格納しつつ、一時的に使うデータのアクセス性能をSSDキャッシュで高めるという使い方ができる。キャッシュ容量は、最大で2Tバイトまで拡張できる。

 (3)1つは、ブロック・データ圧縮機能を新たに追加した。OSやアプリケーションからデータが書き込まれる際に、ストレージ側で、ブロック・データを圧縮して保存する。これにより、格納データ量を削減する。

ストレージ管理ソフトとVMware連携も強化

 3つの新機能に加えて、ストレージ製品に含まれるストレージ管理ソフトも強化した。新たに、1つの画面でブロック・データとファイル・データを統合管理できる「EMC Unisphere」を用意した。これまでCLARiX向けとCelerra向けに分かれていたストレージ管理/可視化ソフトを、単一のソフトに統合した。

 VMwareによるサーバー仮想化環境向けの機能として、VMware VAAI(vStorage APIs for Array Integration)に対応した。これにより、通常であればサーバー側で行っていた処理の多くをストレージにオフロードできるようになる。これにより、仮想サーバーの起動や移動、コピーなどが高速化する。

写真1 EMC Unisphereの画面。ブロック・データとファイル・データを統合管理/可視化できる
 

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