[新製品・サービス]

日本HP、ラックマウント型PCサーバーのハイエンド機、CPU間通信の改善など

2010年7月8日(木)

 日本ヒューレット・パッカードは2010年7月8日、ラックマウント型PCサーバーのハイエンド新機種として、Xeon(8コア)を8CPU(64コア)構成で利用可能な機種を発表した。CPU同士が通信しあうキャッシュ整合性維持プロトコルの通信負荷を軽減する機構などによって計算能力を高めたほか、PCI Express接続型SSD製品を用意してデータ転送能力を高めた。2010年9月下旬に出荷を予定する。予定価格は250万円から。

 ハイエンド新機種の名称は「HP ProLiant DL980 Generation7」(DL980 G7)。高さ8UにXeon(8コア)を8個(64コア)、メインメモリー・スロット128個(2Tバイト)を搭載し、同社製ラックマウント型PCサーバーのハイエンド機種に相当する。現行機種の8-Way機としてはCPUにOpteron(6コア)を搭載した「DL785 G6」があるが、Intel CPU搭載の8-Way機は、しばらく製品ラインから消えていた。今回新たに、最上位の新たなシリーズ名「DL900番台」を付けて、Xeon搭載機をラインアップした。

キャッシュ・コヒーレンシ・プロトコルをキャッシュ

 DL980 G7では、PREMAアーキテクチャと呼ぶ、CPUの計算能力を高めるための機構を新たに搭載した。SMP(Symmetric Multiprocessing)におけるCPU同士の通信負荷を、専用のキャッシュ機構によって低減させる仕組み。「同アーキテクチャを搭載しない他社製の一般的な8-Way SMP機と比べて、性能が20%向上する」(同社)としている。

 PREMAでは、2個のCPUの組をノードとして管理し、個々のノードの手間に専用のキャッシュを配置する。このキャッシュは、個々のCPU内蔵キャッシュがメインメモリーの内容をキャッシュしているかどうかなどの情報をCPU同士で教え合うためにあるキャッシュ・コヒーレンシ(整合性)・プロトコルの通信をキャッシュする。これにより、CPU間通信のオーバーヘッドが低減し、トータルのCPU処理能力が向上する。

 DL980 G7ではまた、サーバー仮想化における可用性を高める機構を搭載した。仮想サーバーにメモリー・エラーなどの障害が発生した際に、障害原因を隔離するとともに、影響を受ける仮想サーバーだけを自動的に再起動する、というもの。これにより、システム障害の影響範囲を可能な限り小さく保つことができる。

ラックマウント向けにPCI Expressバス向けのSSDを製品化

 今回、新たにラックマウント型サーバー向けに汎用PCI Expressバス接続型のSSD(Solid State Drive)を製品化した。製品名称は「PCIe IOアクセラレータ」。高速型のSLCタイプ(160Gバイト/320Gバイト)と大容量のMLCタイプ(320Gバイト/640Gバイト)の4製品をラインアップする。PCI Express接続であるため、一般的なSATA/SAS接続のSSDと比べて高速にアクセスできる。

 PCI Express接続型のSSDとしては、これまでも、ブレード・サーバーの拡張スロットに装着するメザニン・カード(PCI Express仕様)型の製品「IOアクセラレータ高速半導体ストレージ」(2009年3月出荷)があった。今回新たに、汎用のPCI Express拡張スロットに装着する形状のSSDを製品化した。これにより、ラックマウント型PCサーバーにおいてPCI Express接続型のSSDを利用できるようになる。

 PCIe IOアクセラレータの価格は、SLC 160Gバイトが83万2650円(税別79万3000円)、MLC 320Gバイトが89万2500円(税別85万円)、SLC 320Gバイト(2チャネル)が166万5300円(税別158万6000円)、MLC 640Gバイト(2チャネル)が178万5000円(税別170万円)。いずれも、2010年7月15日に受注を開始し、8月下旬から出荷予定。

4-Wayサーバー2機種も新版に

 4-Way構成のラックマウント型サーバーの新版も用意した。高さ4UにXeon(8コア)を4個(32コア)搭載する「DL580 Generation7」と、高さ4UにOpteron(12コア)を4個(48コア)搭載する「DL585 Generation7」である。既存機種と比べてCPU能力やメインメモリー容量などを高めた。価格は、DL580 G7が121万650円(税別115万3000円)から、DL585 G7が110万3550円(105万1000円)から。いずれも、2010年7月15日に受注を開始し、8月下旬から出荷予定。

HP ProLiant DL980 Generation7の外観

写真1 HP ProLiant DL980 Generation7の外観
関連記事

日本HP、ラックマウント型PCサーバーのハイエンド機、CPU間通信の改善など 日本ヒューレット・パッカードは2010年7月8日、ラックマウント型PCサーバーのハイエンド新機種として、Xeon(8コア)を8CPU(64コア)構成で利用可能な機種を発表した。CPU同士が通信しあうキャッシュ整合性維持プロトコルの通信負荷を軽減する機構などによって計算能力を高めたほか、PCI Express接続型SSD製品を用意してデータ転送能力を高めた。2010年9月下旬に出荷を予定する。予定価格は250万円から。

PAGE TOP