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日立、科学技術計算向けサーバーにPOWER7プロセッサを搭載した新モデルを追加

2010年7月10日(土)IT Leaders編集部

日立製作所は2010年7月9日、流体解析や衝突解析、気象予測といった科学技術計算分野向けのスーパーテクニカルサーバー「SR16000シリーズ」に、IBM POWER7プロセッサを搭載した新モデル「SR16000 モデルXM1」を追加し、7月12日から販売を開始すると発表した。出荷時期は2010年11月1日、価格は個別見積もりとなる。

 日立製作所の「SR16000 モデルXM1」(以下、XM1)は、OSにAIXを採用したスカラ機(1つ1つのデータを単位として演算を行うコンピュータ)の科学技術計算分野向けスーパーテクニカルサーバー。1ノード(演算処理単位)に最新のPOWER7プロセッサを4個、メモリを最大256GB搭載でき、最大512ノードの接続が可能になっている。

 POWER7搭載により、消費電力あたりの性能は従来モデル「SR16000 モデルL1」に比べ約4.6倍となる433MFLOPS/ワット(1MFLOPSは、浮動小数点演算を1秒間に100万回実行する能力)に向上(10ノード構成時の値)。また、512ノード構成時の理論ピーク性能も、従来モデルと比べ約2倍となる432TFLOPS(1TFLOPSは、浮動小数点演算を1秒間に1兆回実行する能力)に向上する。

 自動的に演算の並列処理を行う「自動並列化コンパイラ」や「クラスタ管理技術など、日立独自の技術や運用管理ノウハウを組み合わせることで、ユーザーはスーパーコンピュータシステムの性能を最大限に引き出すことができるとのこと。

 さらにベクトル機(1次元の配列であるベクトルを単位として演算を行うコンピュータ)のユーザーに対してもシステム構成・性能チューニングを提供し、ベクトル機から容易にプログラム移行できるようにする。

 新製品の概要は以下のとおり。

  • 製品名:SR16000 モデルXM1
  • 冷却方式:空冷(高効率熱交換水冷リアドアをオプションにより提供可能)
  • プロセッサ(周波数):POWER7(3.3GHz)
  • ノードあたりプロセッサ数(way):4個(32way)
  • ノードあたり最大メモリ容量:256GB
  • 最大ノード数:512ノード


日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

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日立製作所 / IBM / POWER / HPC / 流体解析

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