SAPジャパンは2010年7月20日、BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)を推進する人材を育成する「SAP BPMスペシャリスト育成プログラム」を発表した。パートナー企業の技術者を対象にするもので、同社のBPMツール「SAP NetWeaver BPM」の知識やスキルを保有する人材を育成し、ユーザー企業のBPM導入促進を図る考えだ。
プログラムは4つのサービスで構成する。(1)プログラムの初期段階に行う「無償トレーニングの提供」、(2)技術面の知識習得や過去の案件を参考にノウハウを学ぶ「定期的なワークショップの開催」、(3)SAPのセールス部門と実際の案件に参加して経験を積む「SAPオフィス常駐による初期段階からの案件参加」、(4)SAPのエンジニアとともにデモンストレーションや技術検証を実施する「デモやプロトタイプの設計・開発」がある。
これらのサービスを利用するメリットについて、ビジネスユーザー&プラットフォーム事業本部 プラットフォーム営業部の神沢正部長は、「実際の案件に関わることで具体的な技術の習得が可能となる。SAPの業務スペシャリストやアーキテクトがOJTリーダーを務めるため、スキルを習得するスピードを速められる」という。「ユーザー企業は自社が抱える課題に合った提案を受けられ、BPM導入よる効果を高められる」(同氏)。
育成プログラムの実施期間は、同日より2010年12月末まで。すでに以下の8社が参加、もしくは参加予定となっている。五十音順に列挙すると、アクセンチュア、アビームコンサルティング、オージス総研、クラスメソッド、JFEシステムズ、DTS、東洋ビジネスエンジニアリング、ワイ・ディ・シーである。
なお、同プログラムは実戦的なスキルを習得するものであり、資格取得のための試験や認定などは伴わない。
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