[サトウ一句のテクノロジー考]

「世界一トイレ」の先に見えるもの:第1回

2010年9月1日(水)

上海万博で日本の「世界一トイレ」に注目が集まっているという話を聞きました。土木関連の仕事をしている身としては、ついつい水を流した先、つまり下水処理の仕組みに興味が湧いてしまいます。さて皆さん、日本の下水道の総延長距離ってどのくらいか知ってますか?

今年5月に始まった上海万博の入場者は、1日40万人以上を数えています。閉幕まで2カ月を残しながら、総入場者数は4,500万人。比較対象として適切かどうかは別として、「愛・地球博」の2倍以上になっています。

さて、そんな上海万博の日本産業館での一番人気が「世界一トイレ」なんだとか。ブースではハイテクを駆使したトイレを展示するほか、コンシェルジュの懇切丁寧な説明付き。現地中国の方々を筆頭に、興味津々に見入る人が連日後を絶たないのだそうです。中国と言えば「公衆トイレに仕切りが無い」という話をよく耳にしましたが、急速な経済発展は、トイレに対する認識も変えつつあるようです。広大な中国のどこまでに水洗便所が普及しているか知りませんが、便器メーカーにとっては、将来の巨大市場を獲得するための絶好の機会に違いありません。

思い起こせば、大阪万博のあった昭和45年は下水道の整備が早かった東京でもその普及率はたったの48%。全国的にはまだ汲み取り(いわゆる和式のボットン便所)が一般的でした。その後、浄化槽や下水道の普及で、地方でも水洗トイレの設置が常識となり、ボットン便所は今では建設現場の仮設トイレでたまに見かける程度になりました。

さて、私の本業である土木屋としては、便器の“その先”がとっても気になるのです。下水って、ちょっと分かりにくいですよね。あなたの家のトイレの水が、どんな経路をたどって、そこに運ばれているかご存じですか? 普段の生活ではなかなか目にすることがない世界を一度調べてみてはいかがでしょう。役所の下水道課に行けば、喜んで教えてもらえるはずです。

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