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IPAがITパスポート試験を紙からPCに切り替え、年に何度でも受験可能に

2010年9月15日(水)IT Leaders編集部

情報処理推進機構(IPA)は2011年11月から、情報処理技術者試験の1つである「ITパスポート試験」にCBT(Computer Based Testing)と呼ぶ試験方式を導入することを決めた。CBTは問題用紙や答案用紙など一切の紙を廃し、パソコンを用いて実施する試験方式のこと。 IPAはCBTによるITパスポート試験の受験会場を全国62拠点に最低1カ所ずつ設け、2011年10月を最後に現行の紙方式の試験を打ち切る。CBT の採用も、それによる紙方式の全面廃止も国家試験では初の試みとなる。

新方式では、あらかじめ登録してある問題の中から「ストラテジ系」が35問、「マネジメント系」が25問、「テクノロジ系」が40問の合計 100問をシステムがランダムに選択して出題する。その際、過去の正解率などを加味しながら問題を選ぶことで、受験者ごとに設問の難易度にバラつかが生じないようにする。

CBTの導入により、紙方式で実施している現行のITパスポート試験が抱えているいくつかの“制約”がなくなる。受験者にとって最大の利点は受験機会が増えることである。現在、ITパスポート試験は春と秋の年2回しか受験機会がない。だが、CBT導入後は年間に何度でも受験できるようになるという。

例えば、就職活動の一環でITパスポート試験の合格を目指す学生などはこれまで、春の試験で不合格になると、企業の新卒採用活動が一段落した後の秋試験まで受験機会がなかった。しかし、CBTでは企業の採用活動が本格化する前から本格化している期中にかけて、繰り返し受験可能になる。

なお、ITパスポート試験は2009年度に始まり、受験応募者数は初年度11万8701人だったのに対し、2年目となる2010年度は13万5254人と約14%増加した。

CBT(Computer Based Testing)によるITパスポート試験の画面例
画面1:CBT(Computer Based Testing)によるITパスポート試験の画面例
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