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米HP、クラウド環境の運用管理製品を拡充

2010年9月16日(木)IT Leaders編集部

日本ヒューレット・パッカードは2010年9月15日、都内で記者発表会を開催。来日した米ヒューレット・パッカードのバイスプレジデントらが、同社の運用管理製品の最新動向について説明した。

米HPが、クラウド環境を対象とした運用管理製品群を強化している。2010年6月には、クラウドとオンプレミス、仮想環境と物理環境を統合管理できるシステム監視製品群「HP Business Service Management 9.0」を発表。「仮想環境で稼働するシステムが増大し、ITのインフラは無秩序な拡大を続けている。多くの企業では、物理環境であれ仮想環境であれ、オンプレミスであれクラウドであれ管理体制の確立が急務になっている」(米HPのロビン・プロフィット氏バイスプレジデント)。

仮想化の導入から一歩踏み込み、企業内に自社独自のプライベートクラウド環境を構築する際には、「管理の自動化に加えてシステムリソースの最適な管理が必要だ」(米HPのエグゼクティブプログラムマネジャーであるマーク・シューメイカー氏)。そうしたニーズに向けて米HPが新たに発表したのが、企業内向けのクラウド環境の運用自動化製品群「HP Cloud Service Automation for Matrix」である。ブレードサーバーやストレージ、運用管理ツールなどを備えた同社のクラウド環境構築用アプライアンス「HP BladeSystem Matrix」と併せて販売する。

HP Cloud Service Automation for Matrixは、仮想化したシステムリソースのプールからのプロビジョニング機能や、システムの変更管理機能を備え、「セットアップ後、わずか30日でクラウド環境の利用を開始できる」(ロビン氏)という。HP BladeSystem Matrixが搭載する運用管理機能は、システムリソースの監視/管理機能に特化していた。日本での販売時期は、現時点では未定である。

最近は企業買収を活発化させている米HP。記者発表会では、同社が2010年9月13日に明らかにした、セキュリティ製品開発の米アークサイトの買収について言及した。「まだ買収が完了していないため、具体的な統合計画は決まっていない」(ロビン氏)と前置きしつつ、「クラウドとオンプレミスなどシステム環境の多様化により、驚異の発生時点での迅速な特定が難しくなってきている。リアルタイムでのイベント管理が可能なアークサイトの製品を当社の製品ポートフォリオに加えることで、複雑化するシステム環境下でも、驚異を迅速に把握可能なシステムを提供できるようになる」(同)と、買収の意義を強調した。

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