[市場動向]

【HTML5】Webアプリの表現力をネイティブアプリ並みに

2010年10月5日(火)

HTML5は、ブラウザがアプリケーションのプラットフォーム(動作環境)へと進化する転換点となるHTMLの最新仕様である。Web技術標準化団体である「W3C(World Wide Web Consortium)」による正式勧告は数年先になる見込みだが、すでに多くのHTML5の機能がWebブラウザで利用可能だ。実際、主要ブラウザベンダーはHTML5対応に力を入れている。AppleやGoogle、Mozilla、Opera Softwareはすでに、HTML5をサポート済み。最大手であるマイクロソフトも、次期バージョン「Internet Explorer 9」でHTML5をサポートする。

HTML5というと、自由なグラフィック描画を可能にする「Canvasタグ」や、動画・音声の再生をWebページに埋め込む「Video/Audioタグ」に注目が集まりがちだ。だが、HTML5はそれ以外にも、Webアプリケーションにネイティブアプリケーション(クライアントPCにインストールして使用するアプリケーション)並みの表現力や操作性を与える機能を追加している。

ここでは、そのなかから企業ユーザーへのインパクトが特に大きいと思われる3つの機能を紹介したい。Webブラウザ上でローカルなデータベースを提供する「Web Storage」、ユーザーの入力作業を支援する「Form」、JavaScriptでローカルファイルにアクセスできる「File API」である。

ブラウザ内にローカルDB
オフライン作業を可能に

Web Storageは、ブラウザ内にデータベースを保持する機能である。具体的には、「ネットに接続していない状況で、事前にPC内のローカルデータベースにロードしておいた顧客データを参照する」「ネットに接続していないPCに入力したデータを、接続された時点でサーバー上のデータと同期させる」といったことを実現できる。

ユーザー側の入力作業を支援するForm機能も大幅に拡張した。ブラウザからの入力フォームを作成する「inputタグ」に、「email」や「url」「date」など13の属性を追加。入力欄ごとに、入力フォーマットを指定できるようにした。これにより、正しいフォーマットで入力されたかをブラウザ側でチェックできる。例えば、email属性を付与した入力欄にメールアドレス以外のデータを入力するとエラーを表示する、といった具合だ。新たな13の属性にはこのほか、カレンダーやスライドバーを使った直感的な入力を実現する「date」「range」などが含まれる。

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