[中国電脳事情]

【中国電脳事情】「フォックスコンの河南省鄭州工場が稼働」など(第10回)

2010年10月20日(水)足立 治男

フォックスコンの河南省鄭州工場が稼働 ─ 北京青年報、毎日経済新聞 8/3 内外から注目を集め、本コラムでもしばしば取り上げているフォックスコン(米アップル社製品を生産している世界最大のEMS工場)の深セン工場移転問題が新たな局面を迎えた。同社は法人登記から稼働まで1カ月未満という早さで、資本金1200万米ドルの河南省鄭州工場を稼働させた。現在、本拠の深セン工場で研修を受けた544人を含む約8000人が就業している。

新しいとはいえまだ仮工場であり、約1年後の稼働を目指して建設中の新工場では、最多で約15万人が就業し、年間総生産は3500万米ドルに達する見込みである。

山寨版メーカー各社、主力をタブレットPCにシフト

─ 北京晨報 8/6

今年に入り中国で急速な拡大を続けてきたEブックリーダー市場に変化が訪れている。北京の秋葉原といわれる中関村エリアでは、これまで中国の最新電子端末機器に付きものだった「山寨版」と呼ばれる廉価コピー版のEブックリーダーが陳列棚からほとんど姿を消し、正規ブランド品のEブックリーダーや、iPadのようなタブレットPCへと置き換えられている。

中国Eブック業界最大手「漢王」の代表取締役である劉迎建氏と社長の万物青氏はこうした動向について、「Eブックは端末だけでなく、コンテンツ提供やアフターサービスなどの環境整備が必要なので、ただ安いものを真似て作って売る山寨版メーカーには不向きな市場」と述べた。また、アマゾンが最近敢行したKindleの大幅値下げも非正規ブランド品の急激な販売不振の主な要因であると言う。

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