[新製品・サービス]

日本IBM、大量データの並列処理向けにHPC環境を提供するクラウドサービスを開始

2010年11月3日(水)

日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)環境を提供するクラウドサービス「IBM Computing on Demand」の品揃えを拡充し、画像処理向け補助演算装置(GPU)を汎用化したGeneral-Purpose GPU(GPGPU)による、大量データの並列処理向けHPC環境を提供するサービスを2010年11月2日より開始した。

IBM Computing on Demandは、IBMのデータセンターに設置され、HPC向けに構成されたサーバーおよびストレージをセキュリティ保護されたネットワークを介して利用できるクラウドサービスで、発注から1週間以内での提供が可能。顧客は必要なソフトウェアをインストールすることで、イントラネット上の資源として管理できる。

新サービスでは、448個の演算コアを搭載したGPGPU2個を最小単位とし、1週間以上1日単位の期間で利用ができる。GPGPU2個の環境でも、1TFLOPS(テラ・フロップス、1TFLOPSは1秒間に1兆回の浮動小数点数演算)を超える処理能力を持つ。また、新サービスの基盤は、省スペースと高い冷却効率による低消費電力を特徴とする「IBM System x iDataPlex dx360 M3」であり、1サーバーあたり2個のGPGPUが搭載されている。

サービスの価格は、8個のGPGPUによる4.12TFLOPSの処理能力を1カ月利用する場合の使用料金が160万円(税別)から。同社によればこの処理能力は、112個のCPUによるIBM Computing on Demandと同等であり、使用料金では約60%の低価格とのこと。

HPCは、複雑な分析や高度な設計、シミュレーションなどのアプリケーションで活用され、CPUに比べて演算コアを多く搭載し、大量データの並列処理に向いたGPGPUは、画像処理だけでなく、金融リスク計算や医用画像のリアルタイム処理、物理シミュレーションなど、さまざまな分野のアプリケーションに対応して、処理の高速化を支援している。初めてGPGPUを活用する場合、既存のCPUベースのHPCアプリケーションをGPGPU向けに最適化する必要があるが、同社では、スーパーコンピュータ向けアプリケーションの開発エンジニアによる「IBM 超並列技術支援サービス」により、アプリケーション移行のアセスメントや作業支援、全作業の請け負いサービスなども提供していく。

「IBM Computing on Demand」
http://www-06.ibm.com/systems/jp/deepcomputing/DCCoD/

GPUによる汎用計算(GPGPU)
http://www-06.ibm.com/systems/jp/x/internet_scale/gpu.shtml

日本IBM
http://www.ibm.com/jp/ja/

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