[Gartner’s Eye]

時にはベンダー視点で変化を見る IT部門も“多様化”せよ(第14回)

2010年11月17日(水)

IT部門はいわば、社内顧客に対するサービスプロバイダーである。企業を取り巻く環境が刻々と変化する中、時にはグローバルなITベンダーの状況を知ることで、自部門の戦略を見つめ直すことも必要だ。

確実性の乏しい経営環境にあって、ビジネスのグローバリゼーションは加速度的に進む一方だ。こうした中、世界のITサービス市場で起きているさまざまな変化は、ITベンダーに将来どのような影響を及ぼすのだろうか。ガートナーは目の前にあるリスクとチャンスの着眼点を、次のように整理する。

リスク 1. 市場の成熟化

世界的にITサービス市場の成熟化が進んでいる。日米欧の各地域はもとより、BRICsの新興市場にも減速感が見える。企業間の競争は厳しさを増し、プレイヤーが淘汰されるサイクルは早まる。昨今、大手サービスプロバイダーの買収が目立つのも、その表れだ。例えばDellはPerot Systemsを、HPはEDS、XeroxはBPO大手のACSを買収した。

リスク 2. 薄れる顧客との信頼関係

景況の変動に関わらずユーザー企業はIT支出に慎重だ。新規テクノロジーの導入を手控え、プロジェクトを縮小したりベンダーと交渉する専門家を採用したりし、IT支出の合理化に余念がない。一方、ベンダーも収益悪化を抑えるために過剰なサービスを止めた。契約に“忠実すぎる”サービスレベルに下げたことで、かえって顧客満足度は低下している。両者の暗黙的な相互信頼が崩れ始めている。

リスク 3. 次世代サービス提供モデルの登場

クラウドサービス市場が既存のITサービスビジネスを侵食しつつある。例えば、オンプレミス型のシステム開発や運用/保守サポート、IT基盤の構築/インテグレーションなどのビジネスは影響を受けるだろう。

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