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F5、NAS仮想化プロキシ装置「ARX」に、クラウドAPIとの連携ソフトなどを追加

2010年12月9日(木)IT Leaders編集部

F5ネットワークスジャパンは2010年12月9日、NAS仮想化アプライアンス「ARXシリーズ」の新製品として、ARXからクラウド型ストレージ・サービスを利用するためのソフト「ARX Cloud Extender」を追加するとともに、ARXの仮想アプライアンス版「ARX Virtual Edition」を追加した。いずれも2011年初旬に販売を開始する。予定価格(税別)はCloud Extenderが180万円から、Virtual Editionは299万円程度となっている。

 前提となるARXは、複数のNASストレージを束ねて仮想的に1台のNASとして利用できるようにする、NAS仮想化ゲートウエイ装置である。NAS(NFS/CIFS)のプロキシ・サーバーとして動作する。グローバル名前空間による単一NASイメージでのアクセスに加え、ARX配下のNAS間で古いNASから新しいNASへとデータを移動するマイグレーション機能を備える。

 (1)今回新たに追加した「ARX Cloud Extender」は、各社のクラウド・ストレージAPIとNASプロトコル(NFS/CIFS)を仲介するゲートウエイ・ソフトである。ARXの背後にCloud Extenderを配置することにより、間接的にARXからクラウド・ストレージAPIを介してクラウド・ストレージを利用できるようになる。Amazon S3やNetApp StorageGRID、Iron Mountain VFS cloud storageなど各社のストレージを利用できる。稼働OSは、Windows Server 2003/2008。

 (2)仮想アプライアンス版の「ARX Virtual Edition」を追加した。サーバー仮想化ソフトであるVMware ESX上で動作する。扱えるファイル数などライセンスの詳細は現在策定中だが、同社は、Virtual Editionを既存のハードウエア・アプライアンスの最下位モデル「ARX 500」(税別399万円、3億8400万ファイル)よりも下位のモデルと位置付けている。また、Virtual Editionでは、標準で2台のHA構成がとれる。

 なお、2010年11月には、ARXの現バージョン5.2の提供に合わせて、ARXのデータを管理するためのAPI「F5 iControl」を用意し、開発者コミュニティ「DevCentral」経由で提供を開始した。データ・バックアップ・ソフトなど他のストレージ運用管理ソフトから同APIを介して、ARXの情報を収集できるほか、ARXが備える諸機能を利用できる。APIライブラリの実装形態は、.NET Framework、Java、Pythonなど。

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