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富士通、仮想環境の障害を可視化するソフト「Proactnes II SM V01」

2010年12月20日(月)IT Leaders編集部

富士通は、仮想サーバー環境における障害予兆の検知や障害原因の切り分けを目的とした監視データ可視化ソフト「Proactnes II SM V01」を発表した。主に、通信レスポンスや転送データ量などのネットワーク監視データを活用し、障害の切り分けなどに役立てる。2011年1月下旬に出荷する。価格は、3つあるソフトウエア製品の合計で60万円(税別)から。販売目標は、2013年3月末までに関連事業含めて250億円。

 各種の監視データを可視化する。これにより、仮想サーバーで構築した業務システムにおける、障害検知とトラブル予測を支援する。個々の仮想サーバーから得られる監視データに加え、サーバー仮想化ソフトから得られる情報や、仮想スイッチ/物理スイッチから得られる情報をリアルタイムに収集し、システム障害に関係するデータを可視化する。

 主な用途と機能は、3つある。(a)故障個所の切り分け、(b)トラブル予兆の検知、(c)これらの前提となる、システム構成情報の生成、である。

 (a)複数の監視ポイントから得られる情報を基に、仮想サーバー、サーバー仮想化ソフト、スイッチなど、どこに問題があるのかを把握できるようにする。(b)仮想サーバーのパケット量とCPU使用率の相関関係などの傾向を分析できるようにする。

 (c)ライブ・マイグレーションによる仮想サーバーの移動を、ネットワーク監視情報を基に把握する。業務システムを構成する仮想サーバー群が、どの物理サーバーやどのスイッチにつながっているかが分かる。

 独立して動作する3種類のソフトウエアで構成。(1)「Proactnes II SM サービス可視化 基本ライセンス1 VM01」(税別30万円から)は、監視データを可視化する。(2)「Proactnes II SM サーバ構成情報収集 基本ライセンス1 VM01」(税別15万円から)は、サーバー仮想化ソフトや仮想サーバーから情報を収集する。(3)「Proactnes II SM 故障検知 基本ライセンス1 VM01」(税別15万円から)は、スイッチなどからネットワーク監視情報を収集する。

 ソフトウエアの稼働OS(推奨)は、Red Hat Enterprise Linux 5.4(64ビット版)。操作GUI画面は、Webブラウザ(IE)上で動作するFlash Player 10。Proactnes II SMの監視対象となるサーバー仮想化ソフトは、Xen(今後、VMware、KVM、Hyper-Vを対象にする予定)。

 なお、今回発表したProactnes II SMは、同社が2008年6月に出荷したネットワーク監視/管理ソフト「Proactnes II V01」製品群(ネットワーク・サービス品質管理ソフト「Proactnes II QM V01」と、ネットワーク監視ソフト「Proactnes II NM V01」で構成)に対して、新たに追加したソフト。富士通研究所が2010年2月に発表した、仮想サーバー環境向けの障害検知/予測/切り分け技術を活用している。館林(群馬県)にある同社のデータ・センターにおいて稼働実績がある。

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