西日本地区を担当する富士通グループのSE会社4社(富士通関西システムズ、富士通中部システムズ、富士通中国システムズ、富士通四国システムズ)は2010年12月22日、スマートフォンアプリケーションからクラウド上に蓄積されたデータの利活用までトータルなソリューションサービス基盤を共同で提供すると発表した。
同サービス基盤は、各社の技術や業種・業務ノウハウなどの強みを生かすとともに、富士通研究所の最先端技術を採用しており、魅力あるスマートフォンソリューションをクラウド環境で早期に活用できる。また、スマートフォン機器活用にあたって求められる、操作面、運用面、セキュリティ面の仕組みをあらかじめサービス基盤に組み込むことによって、業務の短期システム化を実現する。さらに富士通研究所が保有する「手書き文字認識技術」等のスマートフォン関連技術の活用により、他社にないサービスを提供する。
加えて、同グループは、これらのサービス基盤上に業務ソリューションを提供する。業務ソリューション適用においては、各種業務テンプレートを用意。テンプレートの第一弾として、「保守点検業務支援」を2011年度第一四半期にリリース予定だとしている。
提供するサービス基盤は以下のとおり。
- ハード基盤
データセンター、ネットワーク、スマートフォンに関する基盤 - 運用基盤
セキュリティ、モジュール管理、システム連携(他クラウド、顧客基幹システム)等に関する各種ミドルウェア - 開発基盤
各種開発部品、開発フレームワーク
モバイルに関する各社の主な強みは次のとおり。
■ 開発技術
【富士通中国システムズ】
1999年iモードサービス開始以来のモバイルアプリケーション開発実績があり、スマートフォン向け開発フレームワークSNAPROPを保有している。
【富士通四国システムズ】
富士通研究所と連携したスマートフォン/フィーチャーフォンアプリケーションの先行開発実績(次世代車載機や電子ペーパー端末との連携、紙暗号アプリ等)を多数保有している。また、富士通四国システムセンターを保有し、高い安全性と信頼性を実現したデータセンター運用実績を誇っている。
■ 業務・業種ノウハウ
【富士通関西システムズ】
現場業務支援ツールFastIC,FastVCで培った現場作業者をモバイル環境で支援する技術と業務ノウハウを有している。また、国内No.1の導入実績を誇る生産管理システムPRONESの端末としてスマートフォンを提供予定である。
【富士通中部システムズ】
CRMソリューションであるCRMateをいち早くSaaS化対応、統合EDIソリューションChainFlowではクラウドサービスに、スマートフォンに着目した現場機能を加え、新たなビジネスモデルを目指している。
富士通関西システムズ
http://jp.fujitsu.com/group/fks/