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[新製品・サービス]

日本HP、ALMソフト群(Mercury製テスト・ツール群)の新版を出荷

2011年1月12日(水)

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、ソフトウエア開発工程のライフサイクルを通してソフトウエアの品質を高めるソフト群の新版「ALMソリューションズ」10製品を、2011年2月1日から順次出荷する。新たに、手動テストの省力化ツールを追加したほか、BPM連携、負荷テストの価格低減などを図った。

ALMソリューションズは、ALM(アプリケーション・ライフサイクル管理)ソフト群。10製品で構成し、それぞれ、(1)ソフトウエア開発工程のワークフロー管理(5製品)、(2)機能テスト(3製品)、(3)負荷テスト(2製品)に相当する。

いずれも、米Hewlett-Packardが買収した米Mercury Interactive製テスト・ツール群であり、今回出荷するのは、最新版の「バージョン11」にあたる。なお、日本HPは、2011年度(2010年11月~2011年9月決算期)から、HP softwareとして一度は統合したソフトウエア事業部門を、(Mercury製品群を扱う)ALMソフト事業部門と、(旧OpewnView製品群を扱う)運用管理ソフト事業部門へと分割・再編している。

手動テストの省力化、テスト要件のBPMN連携、負荷テストの値下げ、など

新版での主な特徴の1つ目は、手動テストの省力化ソフト「HP Sprinter」を新規に追加したこと。データ入力アプリケーション画面で発生するエラー情報(画面キャプチャや注釈、操作ログなど)を不具合として登録する作業を、ツールの力で省力化する。日本HPによれば、こうした、自動化できない手動テストがテスト作業の50%以上を占めており、ツールによる省力化の効果が高いという。

新版での主な特徴の2つ目は、要件管理ソフトの新版「HP Requirements Management 11」において、個々の要件の重要度や階層構造を把握しやすくしたこと。ビジネス・プロセスと要件を対応させ、ユース・ケース図を中心に要件を管理する。BPM(ビジネス・プロセス管理)ソフトからBPMN(Business Process Modeling Notation)形式でビジネス・プロセス図をインポートできる。

新版での主な特徴の3つ目は、負荷テスト・ソフトの新版「Load Runner software 11」において、ライセンス価格を下げたこと。仮想ユーザー・ライセンスを最大40%値下げしたほか、1仮想ユーザー単位でライセンスを追加できるようにした(従来は25ユーザー、100ユーザーなど、まとまった単位に限られた)。従来から提供しているターム・ライセンス(1カ月からの期間限定ライセンス)と組み合わせることで、ライセンスの運用が柔軟になる。さらに、新規ユーザー向けには、管理コントローラのライセンスも最大60%値下げした。

10製品を「バージョン11」に向上

ALMソリューションズを構成する個々のソフトウエア製品の概要と価格、出荷時期は、以下の通り。

(1)ソフトウエア開発工程のワークフロー管理製品(5製品)は、要件管理、仕様変更/バグ案件の管理、スケジュール管理、本番環境へのリリース管理など、テストを視点としたソフトウエア開発ワークフローを実現するソフトである。

「HP Quality Center 11」(以下QC、税込504万円)は、基本となる製品。「HP ALM 11」(税込621万6000円)は、QCの上位版で、複数プロジェクトにまたがった管理が可能。「HP Requirements Management 11」(税込33万6000円)は、QCまたはALMを前提とした要件管理ソフト。「HP Sprinter」(QCおよびALMにバンドル)は、手動テストの自動化ソフト。「HP Business Process Testing 11」(税込50万4000円)は、ビジネス・プロセスをテストするソフト。

(2)機能テスト製品(3製品)は、アプリケーションの機能が仕様通りに実装されているかどうかを自動的にテストするソフトである。テスト・シナリオを記述したスクリプトを実行して調査する。Windowsアプリケーション全般やAjax画面、さらに、SOA連携など非GUIアプリケーションの動作テストができる。

「HP Functional Testing 11」(税込134万4000円)は、GUIアプリケーションの機能テストを自動化するソフト。「HP Service Test 11」(税込100万8000円)は、Webサービス連携(SOAP/REST)やJMS(Javaのメッセージ通信)、.NET/Javaにおけるアプリケーション間通信など、非GUIアプリケーションの動作をテストする。「HP Unified Functional Testing 11」(税込184万8000円)は、上記2製品のバンドル・パッケージである。

(3)負荷テスト製品(2製品)は、情報システムがどれだけの負荷を処理できるかを調べて、サイジング(容量設計)や性能のチューニングなどに役立てるソフト。システム利用状況をテスト・シナリオとして用意し、同時アクセス・ユーザー数を段階的に増やしながら、アプリケーションのレスポンスやサーバー負荷を監視する。

「HP LoadRunner 11」(25仮想ユーザー付き、税込684万6000円)は、負荷テスト・ソフトである。「HP Performance Center 11」(25仮想ユーザー付き、税込1231万1250円)は、LoadRunnerの上位版に相当し、LoadRunnerの負荷テスト機能のリソース/ライセンスを社内の複数プロジェクトで効率的に利用できるようにする。

写真1 手動テストの省力化ソフト「HP Sprinter」の画面
写真1 手動テストの省力化ソフト「HP Sprinter」の画面
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