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ネクサン、省電力・高密度の中規模ストレージ、MAIDに電源断モード追加

2011年5月10日(火)

 米Nexsan Technologiesの日本事務所は2011年5月10日、実装密度と省電力に注力したミッドレンジ・ストレージの新機種「E-シリーズ」を出荷した。旧機種と比べ、より密度を高め、省電力化した。価格は、4Uに60基のディスクを搭載する「E60」(180Tバイト構成)で、税込み2068万5000円など。開発会社は同社。

E-シリーズは、ラックマウント型のミッドレンジ級SANストレージ。3.5インチ大のSAS/SATAドライブを搭載し、サーバーからはFC(Fibre Channel)またはiSCSI経由で利用する。主な特徴は2つ。(1)1Uあたり15ドライブ(45Tバイト)という実装密度の高さと、(2)4段階と細かい制御が可能な独自のMAID(Massive Arrays of Inactive Disks)機能である。

3モデルを用意した。(a)「E60」は、4Uサイズのきょう体に最大60基のドライブを搭載する。(b)「E18」は、2Uのきょう体に最大18基のドライブを搭載する。いずれのモデルも、SAN接続機構はFC×4およびiSCSI×4。(c)「E60X」は、容量拡張専用モデルで、4Uのきょう体に最大60基のドライブを搭載する。外部接続機構はSAS×4。

旧機種と比べて、実装密度と省電力機能をともに強化した。実装密度では、4Uきょう体に搭載できるドライブ数を、48台から60台へと増やした。さらに、容量3Tバイトのドライブを扱えるようにした(旧機種では1ドライブの最大容量は2Tバイト)。省電力機能では、これまでの3段階のMAIDに加え、新たにドライブ群への電源供給をオフにする、もっとも省電力効果が高いモードを追加した(同モードによる省電力効果は87%)。

振動低減で高密度実装、電源断モードのMAIDも追加

特徴の1つ、高密度実装の技術的根拠はこうだ。ディスク・ドライブの振動を抑えるため、2台のドライブを1組として、背面同士を向かい合わせて設置する。プラッタの回転方向が逆になるため、回転による振動を打ち消せる。さらに、ドライブの採用時にはストレス・テストを実施し、合格したドライブだけを採用する。これらにより、密度を高めても信頼性が下がらない、としている。

特徴の1つは、AutoMAIDと呼ぶ、細かい制御が可能な独自のMAID機能である。ヘッドをアンロードするだけのモードから、ドライブ群の電源をオフにするモードまで、アクセス性能と消費電力のトレードオフのパターンを、あらかじめ用意している4段階のレベルのいずれかで設定できる。これらのレベルは、外部の運用管理ソフトなどからコマンドを利用して動的に変更できる。

AutoMAIDの4段階のレベルの詳細は、以下の通り。レベル1は、ヘッドをアンロードする。電力を最大25%削減する。ディスク・アクセスの再開時は数秒で復帰する。レベル2は、プラッタの回転数を4000回転/分に減らす。電力を最大40%削減する。復帰時間は15秒程度。レベル3は、プラッタの回転を停止する。電力を最大60%削減する。復帰時間は30秒~45秒程度。レベル4は、ドライブへの電源供給を止める(スロットまたはきょう体単位)。電力を最大87%削減する。復帰時間は30秒~60秒程度。

従来、MAIDと言えば、使っていないドライブの回転を停止させるという、AutoMAIDのレベル3に近い機能のことを指していたという。これに対して同社では、まずはAutoMAIDのレベル1とレベル2という、アクセス時にすぐに復帰できるモードを実装して差異化を図ってきた。今回新たに、ドライブへの電源供給を止めることで省電力効果を最大化するモードを追加したかたちだ。

写真 E-シリーズ「E60」の外観。1スロットに20ドライブを搭載(全3スロット60ドライブ)。プラッタの回転振動を打ち消すため、1対(2基)のドライブ同士の背面を互いに合わせて設置している
写真 E-シリーズ「E60」の外観。1スロットに20ドライブを搭載(全3スロット60ドライブ)。プラッタの回転振動を打ち消すため、1対(2基)のドライブ同士の背面を互いに合わせて設置している
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