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レッドハットがPaaSとIaaSの情報をアップデート、PaaSは任意の開発環境を追加可能

2011年5月25日(水)IT Leaders編集部

レッドハットは2011年5月25日、同社が2011年内に提供を予定しているPaaSサービス「OpenShift」と、IaaSミドルウエア群「CloudForms」について、情報をアップデートした。OpenSfiftでは、細かい制御と自動化のトレードオフにより、用途に応じて3つの版を用意する。CloudFormsは、OSの設定や仮想アプライアンスのライフサイクルを管理する運用管理ソフトを用意する。

OpenShift(PaaSサービス)とCloudForms(IaaS構築・運用ミドルウエア群)は、米Red Hatがアナウンスしてきたクラウド関連の製品・サービス。2011年に提供を予定しており、現在は一部の機能を試験運用版として開発者向けに提供している。OpenShiftとCloudFormsの最大の特徴は、利用できるソフトウエアやサービスが多様である点。

OpenShiftはPaaSサービスであり、Red Hat LinuxやJBoss製品群(Javaアプリケーション・サーバー/SOA製品群)を中核に、RubyやPHPなどを含めた各種言語の開発環境やRDBMSを取り揃える。システム構成やアプリケーションのプロビジョニング(配備)機能を持っており、細かい制御と自動化のトレードオフにより、用途に応じて3つのエディションを用意した。

最も細かい制御が可能なエディション「POWER」では、あらかじめ米Red Hatが用意した開発環境だけでなく、任意の開発環境をテンプレートとして追加して利用できる。ルート権限のアクセスやシステム構成の設定なども可能。これとは逆に、「EXPRESS」エディションでは、細かい制御ができない代わりに、アプリケーションのソースをアップロードするだけでシステムを自動構成できる。この2者の中間に位置するエディション「FLEX」も用意した。

CloudFormsはIaaS構築・運用ミドルウエア。最大の特徴は、利用できるソフトウエア/サービスの多様性。サーバー仮想化ソフトやIaaSサービス/ソフト、OS/ミドルウエアなど、任意のソフトやサービスを利用できるとしている。異なるクラウド(IaaS)間でアプリケーションを移動/移行できるように、クラウド基盤サービスのレイヤーを抽象化するAPI(DELTA CLOUD API)を用意する。この上で、IaaS環境全体を管理するソフトとして、OSの設定や仮想アプライアンスのライフサイクルを管理する運用管理ソフトを用意する。

写真1 米Red HatでSenior Director, Product Management & Marketingを務めるBryan Che氏
写真1:米Red HatでSenior Director, Product Management & Marketingを務めるBryan Che氏

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