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東陽テクニカ、可搬型LANアナライザ新版「OptiView XG」、使い勝手を向上

2011年6月9日(木)

東陽テクニカは2011年6月8日、ポータブル型ネットワーク・アナライザ装置の新版「OptiView XG」を販売開始した。2011年7月1日に出荷する。画面サイズをタブレット大の10.25インチに広げて操作性を高めたほか、監視対象として、VMwareの稼働状況など、より多くの情報を入手できるようにした。価格は、510万円(税別)から。販売目標は、年間100台。開発会社は、米Fluke Networks。

OptiView XGは、ネットワーク・アナライザ装置。スイッチのミラー・ポートなどを介して、ネットワーク上を流れるパケット群を取り込み、どのような通信が行われているのかを解析する。主として、ネットワークの稼働状況の監視や、ネットワークに障害が発生した際の原因調査などに用いる。持ち運びができるため、障害が発生した場所などに持ち込んで、その場でパケットを収集し、調査できる。

OptiView XGのプラットフォームは、x86ベースのパソコンである。OSにはWindows 7を採用している。この上で、各種のソフトウエア群を搭載し、ネットワーク・アナライザ専用機として使えるようにしている。ソフトウエア部は、個々のパケット群のデータ解析に加え、アプリケーション・プロトコル層での性能解析やSNMPによる情報の収集/監視などもできる。

新版では、ハードウエア面とソフトウエア面の両面を強化し、使い勝手を高めた。

ハードウエアの強化点の1つは、タブレットPC同様の、10.25インチ大のタッチ・パネル画面(解像度は1024×768ドット)を採用した点。これにより、大幅に操作性が向上した。従来機種の「OptiView III」は、これよりも小さなパネルを採用していた(解像度は800×600ドットだった)。

ハードウエアの強化点の1つは、10Gビット/秒のポートを搭載し、10Gビット/秒の速度でパケットをキャプチャ/発行できるようにした点。これに対して、従来機種であるOptiView IIIのパケット・キャプチャ/発行速度は、1Gビット/秒だった。

ハードウエアの強化点の1つは、内蔵する無線LANのアダプタを3個に増やした点(旧版は1個だった)。これにより、有線LANを用いたり、USB接続型の無線LANアダプタを追加したりすることなく、無線LANに関する各種の解析が可能になった。例えば、1つの無線LANアダプタで社内LANに接続しつつ、残りの2つの無線LANアダプタを用いて、無線LAN電波状況の解析や、無線LAN以外の無線通信を含めた周波数解析などが可能になった。

ソフトウエアの強化点の1つは、これまで収集できていなかったが有益な情報のいくつかを収集できるようにした点。例えば、SNMPマネージャ機能では、VMware ESXの稼働状況などを取得して分析できるようにした。このほか、Cisco NetFlow形式のトラフィック情報をルーター機器から収集して分析できるようにした。監視GUIも強化した。性能が出ていない通信について、ドリルダウン操作を数回経ることで、問題を突き止められるようにした。

ソフトウエアの強化点の1つは、これまで独立したソフトウエア製品として販売していたアプリケーション・プロトコルの性能監視ソフト「ClearSight Analyzer」を、標準でOptiViewに搭載した点。クライアントとサーバー間で発生するHTTPやFTPなどのアプリケーション単位でレスポンスなどの性能を監視/管理できる。AYN/ACKやデータ送信などプロトコルのシーケンス図(ラダー図)を表示し、どの通信が遅いかなどを表示できる。

写真1 OptiView XGを使っている様子

写真1 OptiView XGを使っている様子

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