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データコア、ストレージ仮想化ソフト新版「SANsymphony-V R8.1」、ILM機能「Auto-Tiering」を追加

2011年6月29日(水)

データコア・ソフトウェアは2011年6月29日、ストレージ仮想化ソフトの新版「SANsymphony-V R8.1」を発表した。新たに、アクセス頻度に応じて格納ディスクを使い分けるILM(階層型ストレージ管理)機能「Auto-Tiering」をオプションとして追加した。2011年8月1日に出荷する。価格は、容量3Tバイトまでの最小構成時に36万円(税別)、ILM機能が32万円(税別)。開発会社は、米DataCore Software。

写真1 データコア・ソフトウェアで代表取締役を務めるPeter Thompson氏
写真1 データコア・ソフトウェアで代表取締役を務めるPeter Thompson氏

SANsymphony-Vは、汎用のPCサーバーをSANストレージにするソフトである。同ソフトをインストールしたWindows機が、iSCSIまたはFibre Channel接続の外部ストレージになる。内蔵ディスクや外部SAN接続ディスクなど、PCサーバーからロー・デバイスとして利用できる任意のディスク群をまとめてリソース・プール化し、この上で任意のボリュームを運用する。シン・プロビジョニング機能を備え、データの増加に応じて動的に物理リソースをボリュームに割り当てる。

今回の新版「R8.1」は、2011年2月1日に出荷した「SANsymphony-V」のマイナー・バージョン・アップに当たる。新版では、大きく2つの機能を強化した。1つは、ストレージ・プール内で動的に動作するILM(階層型ストレージ管理)機能のAuto-Tieringを追加したこと。もう1つは、WindowsのCLI(コマンド・ライン・インタフェース)環境であるPowerShellで利用するための150個を超えるコマンドを用意したこと。

ILMは最大15階層、仮想ディスクのポリシーは5段階

写真2 Auto-Tieringの仕組み。ディスクの階層は15階層。さらに、仮想ボリュームごとに、どの階層のディスクを使うかを設定できる
写真2 Auto-Tieringの仕組み。ディスクの階層は15階層。さらに、仮想ボリュームごとに、どの階層のディスクを使うかを設定できる

ILM機能であるAuto-Tieringの詳細は、以下の通り。ストレージの階層は最大15階層まで設定できる。階層のラベルは、ストレージ・プールを構成している個々のボリューム(LUN)に付ける。運用時は、ブロック・データを、アクセス頻度に応じて、あらかじめ設定したデータ・サイズ(8Mバイト~1Gバイト)の単位で移動する。個々のデータごとに、数日間にわたるアクセス頻度の動向を踏まえた上で、バラバラのタイミングで移動する。

Auto-Tieringではまた、アクセス頻度に関係なく、業務サーバーに対してディスクの階層を決めうちで指定する運用もできる。具体的には、サーバーに割り当てる仮想ボリューム(vDisk)に、5段階(5種類)のプロファイルを設定できる。プロファイル設定を使い分けることで、どのような階層のストレージを割り当てるかを定義できる。例えば、高速なディスク(LUN)だけを使うvDiskや、低速なディスクだけを使うvDisk、高速なディスクと低速なディスクをバランスよく使うvDisk、といった具合だ。

なお、SANsymphony-Vは、一般的にストレージに求められる各種の機能群を備えている。シン・プロビジョニング、スナップショット、2ノードのHA構成(データ同期ミラーリングとフェール・オーバー)、非同期の遠隔レプリケーション、ブロック単位の書き込みログを保存しておくことでシステム障害前の状態に戻すCDP(継続的データ保護)、などである。

最小構成3TBから用意、1TB単位で拡張可能

ベース・ライセンス(税別)は、リソース・プールの容量に応じて5種類を用意した。「vL1」(3Tバイト)は36万円(初年度必須のサポート料は、年額8万9600円)。「vL2」(9Tバイト)は72万円(サポート料は年額18万円)。「vL3」(64Tバイト)は160万円(サポート料は年額40万円)。「vL4」(128Tバイト)は576万円(サポート料は年額144万円)。「vL5」(129Tバイト以上)は1088万円(サポート料は年額272万円)。追加容量ライセンス(税別)は、99Tバイト以上の場合で、1Tバイトあたり5万1200円。

ベース・ライセンスの差異に応じて、Auto-Tiering、Fibre Channel、CDPなど、各種オプション機能が標準装備となる。今回新たに加わったAuto-Tiering機能のライセンス(税別)は32万円(サポート料は、年額8万円)で、上位ライセンスである「vL4」と「vL5」の場合は、ベース・ライセンスのままでAuto-Tiering機能を利用できる。

なお、ストレージをソフトウエアとして実現している点についてデータコア・ソフトウェアで代表取締役を務めるPeter Thompson氏は「ストレージの仮想化はソフトウエアで実現しないと駄目」と力説。ソフトウエアであれば、ストレージ要件の変化に合わせて機能追加やシステム拡張が比較的容易であるほか、プラットフォームとして汎用サーバー機の中から自由にハードウエアを選択できるといった利点がある。

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