[新製品・サービス]

仮想化技術の適用範囲拡大を背景に 複雑化するリソース管理の自動化を強化

2011年7月29日(金)

VMware vSphere 5など/ヴイエムウェア 「グループウェアなどの周辺システムだけでなく、幅広い領域の仮想化ニーズに応える」─。ヴイエムウェアは2011年7月13日、仮想化ソフトの最新版「VMware vSphere 5」をはじめとする5製品を発表した。仮想化の適用対象の拡大を見据えた機能の強化が目玉だ。

[vSphere 5]
VMの最大性能を4倍に強化 導入時の作業効率化も

仮想化の適用を幅広い領域に拡大したいというニーズは、着実に拡大している。そのためには、仮想マシン(VM)に相応のスペックが求められる。そこでvSphere 5では、前バージョンである「vSphere 4」に比べてVMに割り当てられるハード資源を約4倍にまで増強した。具体的には、1VMにつき、仮想プロセサ数を最大32個、仮想メモリーを最大1TB搭載可能にした。vSphere 4はそれぞれ8個、256MBだった。

多数の物理サーバーを仮想化する際に課題となる、ハイパーバイザの導入の負担を抑える配慮もした。「Auto-Deploy」と呼ぶ新機能がそれで、ハイパーバイザを複数の物理サーバーに、バッチ処理で導入可能にする。「40台の物理サーバーにハイパーバイザを導入する場合、従来は20時間かかっていた。それを10分にまで短縮できる」(名倉 丈雄ストラテジック アライアンス部長)という。

ハイパーバイザをESXiに統一
ストレージ管理機能も追加

今まで「ESX」と「ESXi」の2種類用意していたハイパーバイザを、設定項目が少なくて管理が容易なESXiに統一したのも注目点の1つだ。独自の管理用OSを内蔵するESXに対して、ESXiは管理用OSを備えず、vCenterなど外部の管理ツールからAPIを介して管理する方式。そのためESXiのコードサイズは100MB未満と、2GB以上のESXに比べてディスク容量を圧迫しない利点がある。そのほか、ストレージの負荷分散機能「Storage DRS」や、ポリシーに基づいてVMに自動的にストレージを割り振る「Profile-Driven Storage」といったストレージ管理機能も追加した。

[その他の製品]
イメージ容量削減など機能強化 共有ストレージ構築用の新製品も

ヴイエムウェアはvSphere 5に加え、仮想化関連の4製品を併せて発表した(表)。その中の1つであるクラウド管理ツールの新版「VMware vCloud Director 1.5」は、VMイメージの容量削減技術「リンク クローン」を新たに搭載。管理者は、ベースとなるVMのイメージファイル(親)と、それを基にして設定を変更したVMのイメージファイル(子)を作成する。子が含むのは設定など一部のデータのみで、OSなど他の必要な要素は親のものを利用する仕組み。これにより、イメージ容量を最大60%削減できるという。

表 ヴイエムウェアが今回発表した製品。これらに加え、ディザスタリカバリ製品「VMware vCenter Site Recovery Manager 5」もある
表 ヴイエムウェアが今回発表した製品。これらに加え、ディザスタリカバリ製品「VMware vCenter Site Recovery Manager 5」もある(画像をクリックで拡大)

また新製品として、複数の物理サーバーのローカルディスクを単一の共有ストレージとして利用可能にするソフトウェア「VMware vSphere Storage Appliance」を発表した。 (鳥越)

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