[イベントレポート]

13の導入事例から見るRFIDが持つ環境保全の潜在力

2011年10月3日(月)

IEEE/IT Professional誌よりThe Green Potential of RFID Projects: A Case-Based Analysis by Indranil Bose and Shipeng Yan(翻訳:古村 浩三) 電磁波を利用した物体認識技術である「RFID」。物流や在庫管理の効率改善効果に目が行きがちなRFIDだが、うまく使いこなせば環境保全の手段として活用できる。その能力にいち早く注目した欧米企業は、導入効果を少しずつ形にし始めた。(編集部)

サプライチェーンマネジメント(SCM)やトレーサビリティ、製造工程管理といった分野でRFIDの導入が進んでいる。RFIDに関してはこれまでにさまざまな研究がなされてきたが、要素技術やその応用、セキュリティに焦点を当てたものがほとんどだ。一方で、RFIDが潜在的に備える「環境保全効果」についてはほとんど研究されてこなかった。

IT機器が環境に与える影響はポジティブなものではない、と考える人は少なくない。その一要素であるRFIDについても同様だ。実際、専用機器でRFIDタグの情報を読み取るには、相応のエネルギーが必要になる。少なくとも現状のRFIDタグは生物による分解が可能なものではなく、部品をリサイクルできるわけでもない。これだけ見ると、RFIDが環境に対してポジティブな影響を与えるとは考えにくい。

だが、実際は違う。RFIDは企業に経済的な価値をもたらすだけでなく、システムと適切に組み合わせることで、環境保全に大きく貢献する力を秘めている。例えば、温度センサー付きのRFIDタグで農作物の状態を追跡し、適切な温度調整をすることで損傷を防げる。これにより廃棄の発生を抑え、農作物の栽培から収穫、梱包、配送に至る課程で必要となるエネルギーを節約できるのだ。

13の事例から導入効果を探る

RFIDが、ITによる環境保全の取り組みにおいて中心的な要素となることを理解するため、環境保全を主目的にした13個のRFID導入事例を調査した。その結果、RFIDは企業に経済的な価値をもたらすと同時に、環境負荷の低減効果を確実に持つことがわかった。

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