[市場動向]

ベンダーの立ち位置を整理するPart 3

2011年11月15日(火)

融合するクラウドサービス ソーシャル系サービスとの連携も 大手によるクラウド基盤市場の獲得競争が幕を開けた。買収で得た製品/サービスと既存サービスとの融合や ソーシャル系サービスとの連携機能を強化するなど、「選ばれるクラウド」に向けた基盤の整備が加速している。栗原 雅 (編集部)

“プロローグ”が終わりサービス拡充の動きが本格化

「今、まさにホースレーシング(競馬)のゲートが開いたところだ」と話すのは、米ガートナーのカール・クランチ氏である。同氏はバイスプレジデント兼最上級アナリストとして、プロセサからクラウドまで幅広く世界のITのトレンドを調査している。

今までもITベンダーは矢継ぎ早にクラウドサービスを発表し、世界中で展開してきた。そこに次々と産声を上げる新興事業者の動きが相まって、ベンダーによる顧客獲得競争は日増しに激しさを増してきた。しかし、最近数年の動きはいわば“プロローグ”に過ぎず、「誰が優勢かを判断できる段階にはなかった」(クランチ氏)。

クラウド市場での地位固めに向けたサービス拡充の動きは始まったばかり。以下では、M&A(合併・買収)や、ソーシャル系サービスと企業向けクラウドとの連携など、この1年で目立った動向からクラウドの方向性を洞察する。

「選ばれるクラウド」に向け事業者が展開する買収合戦

クラウド市場の拡大を見越して、大手ベンダーがクラウドのバックエンドに用いる製品のラインナップ拡大を図った—。2010年にIT関係者の注目を集めたM&Aからは、そんな側面が見て取れる。それを象徴するのが米ヒューレット・パッカード(HP)と米デルが争った米3PARの買収や、米EMCによる米アイシロン システムズの買収である。HPとEMCはぞれぞれ、クラウドのバックエンドに求められる高いスケールアウト性能を備えたストレージ製品を獲得した。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

関連記事

ベンダーの立ち位置を整理するPart 3 融合するクラウドサービス ソーシャル系サービスとの連携も 大手によるクラウド基盤市場の獲得競争が幕を開けた。買収で得た製品/サービスと既存サービスとの融合や ソーシャル系サービスとの連携機能を強化するなど、「選ばれるクラウド」に向けた基盤の整備が加速している。栗原 雅 (編集部)

PAGE TOP