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ダイバーシティとIT

2011年12月1日(木)

10月から11月にかけて、IT分野では色々なニュースがあった。中でも明記したいのが、10月25日に米IBMが発表した次期CEOの人事である。2012年1月1日付けで、Virginia M. Rometty上級副社長をCEOに昇格させることを決定した。100年以上にわたるIBMの歴史の中で初の女性CEOであり、9月にMargaret Whitman取締役を社長兼CEOに指名したHewlett-Packardと合わせ、奇しくも米IT大手2社のCEOを女性が担うことになる。

米IBMのVirginia M. Rometty次期CEO 米IBMのVirginia M. Rometty次期CEO

想起されるのが、いわゆるダイバーシティ(多様性)問題だ。周知のように、この話は単に「性別や年齢、国籍で差をつけずに多様な人を雇用する」という話ではない。個々の人材が持つ能力やスキル、経験を把握し、採用や昇進に関わる人事制度や評価制度を透明にし、そして運用することが前提条件。当然、IBMもHPも実態はそんなきれい事だけではないにしても、ダイバーシティを促す制度が進んでいるのは間違いない。

翻って日本はどうか? 大手IT企業に女性社長は皆無だし、役員を見渡しても1人いるかどうかがといった程度だ。米国とは社会風土も企業風土も、あるいは雇用慣習も異なるので、仕方ない面はある。しかし事業のグローバル化とそのスピードアップが急務であり、国を超えた優秀な人材獲得競争が本格化する中で、人に関わる習慣や制度が旧来の延長線上のままでいいのだろうか?

しかもダイバーシティは人事だけの話ではない。複雑・多様化し、変化の早い今日のビジネス環境への適応力の問題でもある。当然、ITの利活用や企業における情報システム部門の役割や地位にも関係する。何かを適正に評価し、それが持つポテンシャルを最大限に引き出すために、評価する側の価値観を転換する必要があると思う。

猛暑が続いていた7月28日、IT Leaders Live! の第1回めを放送した。以来、主に筆者の都合で録画もあったが、毎週木曜日の夕方6時から30分間、生放送している。おかげさまで視聴者数も順調に増え続けている。

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