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cybozu.comでクラウド事業を本格化、PaaS「kintone」を提供開始へ

2011年12月9日(金)

サイボウズ サイボウズは2011年11月7日、クラウド基盤「cybozu.com」の運用開始を発表。これを機に、事業の軸足をクラウドに置く姿勢を明確に打ち出した。同基盤上で提供するサービスとして、当初はグループウエアの「サイボウズOffice」「Garoon」と、同日に正式発表したPaaS「kintone」を用意する。

「cybozu.com」は、同社が独自に開発したクラウド基盤。IaaSの層をサービスする“Forest”(コードネーム)や、その上に実装するミドルウェア“CyDE-C”(同)といった技術を集積して具現化した。「企業が安心して、かつ低コストで活用できるクラウド、すなわち“Protected Cloud”を標榜して準備を進めてきた」と青野慶久社長は強調する。

安全性への配慮として、まず利用企業ごとに「XXX.cybozu.com」といったサブドメインを提供する(ユーザー自身で設定可能)。ここでSSL接続によるBASIC認証(ID+パスワード)、IP制限といった標準機能が使えるほか、オプションでクライアント証明書を使ったPKI認証サービスを付加できる。「多くのクラウドサービスは“同一の門”(世界共通のURL)をくぐって使う仕様になっているものが多く、フィッシングなどのリスクは高い。実際に大手のサービスを真似た画面でID/パスワードを盗み出す手口が出始めている。これに対しcybozu.comではサブドメインを使った2ファクター認証で強固なセキュリティを担保する」(青野社長)。

ノンプログラミングのPaaS

同日から正式リリースした「kintone」はcybozu.com上で提供するPaaSである。プログラミング言語は使わずに、「文字列」「チェックボックス」「ドロップダウンリスト」といったパーツをマウス操作で組み合わせて手軽にアプリケーション開発を進められるのが特徴だ。ワークフローやコメント入力など、チームでの仕事を効率化する機能も標準で備わる。

仕事の現場では、情報システム部門の手を借りずに表計算ソフトのマクロなどを使った“草の根によるIT化”が進む例は少なくない。問題は、担当者の異動があるとメンテナンスが滞り、せっかくの取り組みが水泡に帰すといったことが起こること。それを解決するものとしてkintoneを位置付ける。

「ファストフードやファストファッションが持てはやされるのに倣い、業務にも“ファストシステム”の発想が欠かせない。手軽に作ってダメなら捨てる。その繰り返しが、組織に根付いた真に役立つアプリケーションに結実する」(同)。

価格は、「Kintone」が契約ユーザー数が300人までの場合で月額880円/ユーザー、cybozu.comで提供する「サイボウズOffice」はスタンダード版が月額500円/ユーザーからと、低く抑えている。 (川上)

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