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[Data Speaks]

【今月のテーマ : 企業向けソーシャルツールの活用状況】導入もしくは検討中は4割弱にコミュニケーションの先にある用途を模索

2012年1月23日(月)

セールスフォース・ドットコムのChatterやIBMのConnectionsに代表される 企業向けソーシャルツールを活用する動きが広がっている。 社員間のコミュニケーション活性化を狙うほか、社外との情報共有に用いるなど用途は多彩だ。 現在の活用状況を調査した。 MM総研+IT Leaders編集部

企業向けソーシャルツールの活用状況についてアンケートを実施したところ、1133人から回答を得た。「全社で導入」(9.5%)、「一部の部署で導入」(13.9%)に「導入を検討中」(12.4%)を加えると40%弱となり、徐々に企業に浸透していることがうかがえる(図1)。

図1 企業向けソーシャルツールの導入状況
図1 企業向けソーシャルツールの導入状況(n=1133)

導入企業(407人)に対し、用途について聞いた結果が図2だ。「社員同士のコミュニケーション」(72.5%)や「特定部署やプロジェクト内での情報共有」(45.2%)など、社内での用途が上位を占める。一方で、「顧客とのコミュニケーション」(27.0%)、「取引先との連絡・情報共有」(16.0%)といった社外とのやり取りに用いるケースが意外に多い(実際にどんな企業がそういった使い方をしているのかは、別途報告したい)。「その他」の中には採用活動や震災時の連絡手段として用いる例もあり、用途は多様化している。

図2 企業向けソーシャルツールの用途
図2 企業向けソーシャルツールの用途(n=407)

企業が実際に導入している、あるいは検討中のツールは何か。上位10製品/サービスを示したのが図3である。1位は「Facebookの非公開グループ」(24.6%)で、2位はセールスフォース・ドットコムの「Chatter」(22.3%)、3位にはIBMの「Connections」(6.4%)が続く。企業向けソーシャルツールの選択肢が増える中、自社開発(4位)やオープンソース(8位)と答える企業もあり、自社の仕様に合わせた独自ツールを導入する傾向も見られる。

図3 現在導入もしくは検討しているソーシャルツール(上位10製品)
図3 現在導入もしくは検討しているソーシャルツール(上位10製品)(n=407)

導入における課題は何か(図4)。「セキュリティの確保」(64.4%)は想定内だが、「運用ルールの策定やサポート体制の整備」(40.6%)、「社外への情報発信にあたっての“炎上”リスク対策」(35.5%)と、社内外を問わず継続して運用することの難しさを指摘する声が多い。

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