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味の素、IT子会社を野村総合研究所との合弁事業に移行

NRIシステムテクノが発足し、グループ内のIT基盤強化

2012年2月29日(水)IT Leaders編集部

味の素は2012年2月28日、同社のシステム子会社である味の素システムテクノ(AJITEC)を野村総合研究所(NRI)との合弁事業に移行させることを発表した。同社はAJITECの発行済み株式のうち51%をNRIに譲渡。49%は引き続き保有する。AJITECは1990年の設立以来、味の素グループのシステム開発・運用を担ってきた。2011年度における売上高は約84億円。

 株式譲渡後、AJITECはNRIシステムテクノに社名を変え、NRIの連結子会社となる。新会社の発足は4月1日。社長には、NRIの山田浩二常務執行役員が就任する。344人いるAJITECの社員や、採用内定者との雇用契約は継続する。NRIからの出向者数は未定。

 味の素は、急速に進歩するIT技術を迅速に取り入れて事業競争力を向上させるには、外部の資源を活用するべきと判断。コンサルティングと開発機能を兼ね備えたNRIと組み、グループ内のIT基盤を強化することを決めた。

 味の素、NRI、NRIシステムテクノの3社間では人材交流を積極的に推進する。NRIは、こうした人材交流によって食品業界のノウハウを獲得し、味の素の合意のもとで自社のソリューションに生かしていく構えだ。なお、NRIシステムテクノ自体は味の素グループのシステム化案件の受注を継続し、サービス外販は予定していない。

 同日開催した記者説明会において、NRIの沢田ミツル取締役専務執行役員は「これまで、ユーザー企業がシステム子会社をITサービス企業に譲渡するのはリストラ目的である場合が多かった」と指摘したうえで、「今回の合弁事業はそれらとは一線を画する」と強調。「新会社にはNRIと共通の教育・人事制度を導入。社員のモチベーションを維持できる仕組みを作っていく」とした。

 一方、味の素の情報企画を管掌する五十嵐弘司取締役常務執行役員は「グループ全体の情報化投資は減らさない」と明言。今回の株式譲渡はコスト削減が狙いではないことを示唆した。味の素は、グループ全体で売上高の約1.4%を情報関連費用として計上している。

左は味の素の五十嵐弘司取締役常務執行役員、右は野村総合研究所の沢田ミツル取締役専務執行役員。中央は新会社の社長に就任する野村総合研究所の山田浩二常務執行役員
写真1:左は味の素の五十嵐弘司取締役常務執行役員、右は野村総合研究所の沢田ミツル取締役専務執行役員。中央は新会社の社長に就任する野村総合研究所の山田浩二常務執行役員

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