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ガートナーがエグゼクティブプログラム部門の組織を強化

2012年3月14日(水)

ガートナージャパンは2012年3月9日、CIOをはじめ世界4000人の“CXO”に対して助言を行うガートナージャパンのエグゼクティブプログラム(EXP)部門の組織強化を発表した。

2012年3月1日付けで元ソニーの長谷島眞時氏が入社、日本および北アジアにおけるEXP部門のグループバイスプレジデント兼エグゼクティブパートナーに就任した。同氏は1976年ソニー入社。以来、36年間にわたってシステム部門を担当し、2004年から2012年まで7年間CIOを務めた。「CIOはコストの問題、技術への向かい方、人材の育成などさまざまな問題を抱え、アドバイスを望んでいる。答えを出すためのお手伝いをしたい。非常に楽しみな仕事」(長谷島氏)。

2011年12月1日には元アステラス製薬コーポレートIT部長の重富俊二氏がEXP部門のバイスプレジデント兼エグゼクティブパートナーに就任している。「CIOを取り巻く環境は大きく変化しつつある。今、ITに求められているのはITを使った顧客体験の創出。ガートナーでは2015年までに事業部門に軸足をうつさなければ、IT予算は35%削減されると予想している。CIOとして経験豊富な2名を加えて、より豊かな支援を提供できると考えている」(日高信彦 代表取締役社長)。現在は40名体制だが、今後に人数を増強したい考えだ。

同日、「2012年CIO Agenda Survey」の調査結果も紹介。ガートナーが全世界のCIOを対象に毎年実施しているもので、今回は2335社からの回答を得た。回答企業の予算総額は3210億ドル、グローバルのIT予算の10%にあたる。日本では72社が参加した。

<予算動向>

2003年をゼロとして前年比3%程度の安定成長を遂げてきたIT投資。リーマンショックで一時落ち込んだ後は横ばいが続いていた。2012年はグローバルで前年比+0.5%。地域別に見ると中南米・アジアは高く、日本と欧米は横ばい。大きな予算を持つ企業、公共機関ほど増加率は低かった。日本は+0.3%。

<2012年のビジネス戦略>

CIOが選んだ2012年の重要ビジネステーマの上位は「1位 企業成長の加速」「2位 新規顧客の獲得維持」「3位 企業コストの削減」と昨年と変わらず。「経済が不安定になるとコスト削減が優先されがちだが、攻めの姿勢を継続している企業が多かったのが印象的」(重富氏)。

日本に絞って見ると、「ITワークフォースの確保、維持」が3位にランクイン(世界では8位)。「新技術が続々と登場する一方で、自社が割ける人員とのギャップに危機感を抱いている」(同)。また、「新規の市場や地域へ進出」も5位となった(世界では10位)。企業の基盤を海外にでて整えて行くという姿勢が現れていた。

<注目するテクノロジー>

CIOの注目するテクノロジーは「1位 ビジネスアナリティクスとビジネスインテリジェンス」「2位 モバイル」「3位 クラウド」「4位 コラボレーションテクノロジー」という結果。ガートナーでは上位3つと「ソーシャルメディア」を今後の重要技術と見ており、CIOの意識も概ね共通しているようだ。

国内では、ERPが3位にランクイン(世界では9位)。グローバル展開を進める上でERPの活用を考える企業が増えている模様。また、2000年前後に導入したERPがリプレイスの時期を迎えているのも一因だ。最近の傾向として、開発と保守を異なるベンダーに依頼する動きが見られるという。

一方、クラウドは9位と低迷(世界では3位)。「ハイプサイクルにおける幻滅期に入ったと思われる。ベンダーからのプレゼンテーション攻勢、セミナーでやや食傷気味なのかもしれない。一部の先端的な企業では期待ではなく実装のフェーズに入ってきていることも要因と思われる」(同)

注目技術はいずれも市場、顧客にフォーカスしたテクノロジーという意味で共通している。「ITらしい領域。システムのお守りだけではなく、戦略によってテクノロジーを活用すべきことを表している」(重富氏)。

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