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稲盛和夫の実学─経営と会計 日本情報システム・ユーザー協会 田中幸一氏が選ぶ1冊

2012年3月26日(月)

のっけから私事で恐縮ですが、いま自宅の改装中なんです。それに際してモノを一気に減らそうと思って、「人生がときめく片づけの魔法 」などのノウハウ本を手に取りました。捨てるかどうかは、それを手にとって「心がときめくか」で判断しなさいとの指摘はごもっとも。その甲斐あって、衣類や食器などは大幅な処分に成功しました。でも、本だけは別。だって、どれも今なお、ときめくんですもん(笑)。結局、みかん箱20箱に詰めた蔵書が、そのままリフォーム後にも“平行移動”することになりそうです。

稲盛和夫の実学─経営と会計(文庫)稲盛和夫の実学─経営と会計(文庫)
稲盛 和男 著
ISBN:978-4532190064
日本経済新聞社
550円

仕事先が東京駅近くにあるんで、大手書店の丸善にはよく足を運びます。新刊コーナーで平積みになっているものの中から数冊買うのが毎度のパターンかな。あ、でもハードカバーじゃなくて新書や文庫が中心。安いですから。ビジネス書など、最初からピンポイントで買うと決めているものについてはアマゾンも使います。こちらも価格を優先して中古本狙いですけど(笑)。

私自身が感銘を受けて、周囲の人にも勧めているのが「稲盛和夫の実学─経営と会計」です。筆者は、言わずと知れた京セラの創業者。一代で大企業に成長させてきた自らの経験に照らしつつ、経営者として頭に入れておくべき会計の知識をまとめています。「モノ/カネと伝票の1対1対応の原則」「キャッシュフローの重視」など会計の本質への言及はもちろんのこと、随所に氏の経営哲学が盛り込まれていて、それが心に響きます。「人に迷惑をかけてはいけない」「正直に生きなければいけない」─。母から躾けられたという道徳観が経営の根幹になっていて、まさにそれを実践されてきた。美徳とは何かを改めて考えさせられます。

文芸書も大好き。好きな作家を挙げるなら、浅田次郎、井上ひさし、灰谷健次郎、藤沢周平、山崎豊子…。もうキリがありません。近年で強く印象に残っている1冊を選ぶとしたら五木寛之の「親鸞」でしょうか。世俗の人々の中で葛藤を繰り返しながらも、教えを広げていく姿が描かれているんですが、とにかく登場人物が生き生きしてるんです。寝食忘れて読みふけってしまいました。

やっぱり、人物を脳裏にリアルにイメージできる小説って引き込まれますよね。その点で、私は外国作家の著作が苦手なんです。横文字の名前が10人も登場してくるともうおしまい。頭の中の相関図が破綻しちゃんです。あと、惨殺シーンのあるミステリーものも体が受け付けません。

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