[技術解説]

UX重視で変わる開発プロセス PART 4

2012年4月17日(火)

ユーザーの満足とビジネスバリューを“デザイン”する 本パートでは、ユーザーエクスペリエンスの改善に取り組む際に有効な開発プロセスを紹介する。業務と技術の間に折り合いをつけて、バランスのとれたITシステムを企画・開発するには、使い手と作り手が一体になって協働する体制が不可欠だ。

企業情報システムにとって、「ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上」は緊急の課題である。業務とITが不可分に結びついている今日、ユーザーがストレスなく快適に業務を遂行できるようにすることは、システムが提供する価値の1つである。

ところが、開発プロジェクトにおいてUXに関する議論は全くないか、後回しにされている。UX向上によるユーザーの満足は、導入後に発生する事象であることから、開発スコープから外れてしまうのだ。ユーザーインタフェース(UI)は、システム機能が出来上がってから“かぶせる”もの。テスト工程で使いにくさを指摘されたら、デザイナーを呼んで調整してもらえばいい…。多くのプロジェクトに、そうした感覚が根付いてしまっている。

もっとも最近になって、新システムの稼働前に、専門家によるユーザビリティテストを実施するケースが増えている。これはこれで良い傾向ではあるが、総じて実施時期が遅い。システム完成間近にそうしたテストを実施して問題点の指摘を受けても、時すでに遅し。開発終盤でできることは限られている。UIを改善するといってもせいぜい、文字の色や大きさ、ボタン位置の変更といった“化粧直し”程度。システムのロジックがすでに開発済みである以上、抜本的な問題解決には至らない(図4-1)。こうして稼働後、「必要な情報を見ながら入力できない」「作業の進め方と入力順序が合致していない」といったユーザーの不満が噴出する事態が起きてしまう。

図4-1 これまでの開発プロセスとデザイナーのアサインタイミング
図4-1 これまでの開発プロセスとデザイナーのアサインタイミング

本番開発前にUI設計フェーズを設けることで、こうした問題を回避できる。以下で、その実践法を解説する。

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