[事例ニュース]

市進ホールディングス、基幹システムを刷新、ほか

ニュースフラッシュ ユーザー事例編(2012年4月号)

2012年4月18日(水)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から、12個の事例を取り上げた。

セキュリティ

KDDI、ネットワークセキュリティを強化

複数のコンピュータから大量にパケットを送りつけるDDoS(Distributed Denial of Service)攻撃。その規模や頻度などの脅威が高まる中、ネットワークやサービスの可用性と品質を維持するため対策を強化した。ネットワークを常時監視して、悪意のあるトラフィックを取り除く。米アーバーネットワークスのDDoS検出・防御システム「Peakflow SPプラットフォーム」を導入した。 (2012/2/23)

基幹システム/プロトタイプ開発

市進ホールディングス、基幹システムを刷新

教育ビジネスを手がける同社では、集団授業や個別授業、通信教育など事業領域ごとに基幹システムを運用。社内処理の煩雑化や汎用機の維持費などが課題となっていた。新基幹システムでは既存の6つシステムを統合する。構築はアイ・ティ・フロンティアが担当。業務要件からプログラムやデータベースを自動生成する開発自動化ツール「GeneXus」を使って、プロトタイプ開発を行った。 (2012/2/24)

データ分析

東芝、統計解析ソフトウェアの利用者を育成

顧客の声から経営課題を抽出して、業務プロセスの改善を進める「イノベーション活動」の一環。SAS Institute Japanの探索的統計解析ソフトウェア「JMP」のユーザーを全事業所、工場、事業部門に育成する。グラフとテーブルを使って視覚的・対話的にデータ分析を行えるのが同製品の特徴。技術開発部門で利用を開始しており、実験計画の柔軟な変更や設計品質の向上などで成果を上げていた。 (2012/2/27)

DWH/BI

ニッセン、通信販売データの分析システムを刷新

データ量の増加や分析リクエストの増加に伴い、顧客分析やキャンペーン管理のために多数の社員が利用する分析システムのパフォーマンスが低下していた。新システムには日本テラデータのDWHアプライアンス「Teradata 5650」を採用。同データベース内でSASの分析ツールを動かす「SAS In-Databaseテクノロジー」を利用した。今後、社内の分析システムを同一構成で統一する予定。 (2012/2/28)

セキュリティ

日本航空、SaaS型Webゲートウェイサービスを導入

2010年から開始していた全社ネットワーク刷新の一環で、WebフィルタリングとアンチウィルスをSaaSに移行した。インターネット接続の速度を向上させることに加えて、基幹業務に関わる社員のWebアクセスが他の社員のWebアクセスの影響を受けて遅延しないことなどを条件に検討。通信の優先制御機能を備えた「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」を採用した。 (2012/2/29)

クラウド/配送管理システム

DMRC、DMの配送管理システムをクラウドに移行

ダイレクトメールの企画、印刷、配送、管理の各業務を手がけるディーエムリサーチセンター。受付から配送まで業務全般を管理する基幹システムを自社で構築・運営していたが、サーバーの保守費用や専門要員の人件費などインフラ運用に掛かるコストが負担となっていたため、NECビッグローブ「BIGLOBE クラウドホスティング」に基幹システムを移行した。運用コストを90%削減した。 (2012/2/29)

セキュリティ

八十二銀行、ネットバンキングにトロイの木馬対策

利用者のPCに感染してIDやパスワードを不正に窃取する「トロイの木馬」を使った預貯金の不正引き出しが増加していることを受けて、今回の対策強化に踏み切った。個人向け「八十二<インターネットバンキング>」と法人向け「ネットEB」の2つのインターネットバンキングサービスが対象。フィッシング対策で実績のあったEMCの「RSA Fraud Action トロイの木馬対策サービス」を採用した。 (2012/3/1)

スマートフォン

住友信託銀行、スマートフォンを使って営業力強化

当日の訪問予定や顧客情報を既存の営業支援システムからスマートフォンにダウンロードするための外勤支援システム「i-Boats」を構築した。第三者のなりすまし利用を防止するため顔認証を採用。スマートフォンのタッチパネルで効率よく操作できるよう画面デザインにも配慮した。2012年1月から稼働開始。国内営業拠点の750台が利用している。構築はNECが担当した。 (2012/3/1)

BCP

長瀬産業、データセンターにサーバーを統合

化学品、合成樹脂、電子材料、化粧品、健康食品などの総合商社。中期経営計画に基づいた業務改革の一環で「事業継続計画」を策定。ITインフラの継続性を高めるため、本社に設置していた基幹システムやデータウェアハウスなどのサーバー合計180台を富士通のデータセンターに移行した。移行前の整理でサーバー台数を3分の2に削減、今後も統合を進めて最終的には100台程度に絞り込む予定。 (2012/3/1)

スマートデバイス

住友生命、新営業端末として特注のスレートPCを採用

2012年7月から全国約3万人の営業職員のノートPCを特注のスレートPCに置き換える。顧客と一緒に画面を閲覧できるよう12.1インチの広視野角液晶を採用。アプリケーション資産を流用するためWindows 7を選択した。携帯電話の高速通信規格LTEに対応する。USBキーを装着した状態でパスワード認証をクリアしなければ利用できず、端末内にはデータを一切残さない。NECが製作した。 (2012/3/13)

サーバー統合

三井住友銀行、500拠点800台のサーバーを集約

ファイル共有やドメイン管理に用いるサーバーを各拠点に配備していたが、バックアップやメンテナンスに伴う負担が大きかった。セキュリティや事業継続なども考慮した結果、サーバーを2カ所のデータセンターに集約。台数を従来の1/8に削減した。各拠点のPCはWAN経由でサーバーにアクセスする。あわせて業務用PC約4万5000台をWindows XPからWindows 7サーバー集約に移行した。 (2012/3/15)

クラウド

豊橋市と岡崎市、基幹業務をクラウドサービスに移行

国民健康保険と国民年金を管理する業務システムの次期バージョンが対象。法改正に伴うシステム変更やインフラのメンテナンスなど運用に掛かるコストを削減する。災害時の事業継続性の確保も考慮した。豊橋市は2013年3月、岡崎市は2013年4月から利用を開始する。日立製作所が構築を担当。今後、愛知県内の自治体を中心に共同利用者を広げていく予定としている。 (2012/3/15)

関連キーワード

市進ホールディングス / ニッセン / 日本航空 / KDDI / 八十二銀行 / 長瀬産業 / 住友生命保険 / 三井住友信託銀行

関連記事

トピックス

[Sponsored]

市進ホールディングス、基幹システムを刷新、ほか1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から、12個の事例を取り上げた。

PAGE TOP