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大企業の73%が基幹系システムを多重化している
企業の情報システムも、時として予期せぬ障害が発生する。ソフトのバグやハードの故障、オペレーションミスなど、様々なことが引き金となり、最悪の場合はシステムダウンにまで至る。ここで、パソコンのように「諦めてリセットボタンを押す」といかないのが企業システム。重要なデータが消えたり、事業が停止したりすることは経営にとって致命的だ。だからこそ多くの企業が、万一の障害に備えたバックアップ体制の整備に力を注いでいる。
障害への対応方法は多岐にわたるが、中でもオーソドックスなのは本番用とは別系統のシステムをスタンバイさせておき、いざという時に切り替えるパターンである。では、どの程度の企業がバックアップ用マシンを設置しているのだろうか。いつものように、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の調査資料をあたってみよう。「企業IT動向調査2009」において、基幹系システムと情報系システムのそれぞれについてバックアップマシンの設置状況を尋ねている。
基幹系システムについては有効回答852社のうち、「複数個所で多重化している」が19%(前年度18%)、「1個所で多重化している」が44%(同40%)、「設置なし」が37%(同42%)だった。これを従業員1000人以上の企業(268社)に限定すると、「複数個所」25%、「1個所」48%と、全体の7割超がバックアップマシンを設置している。
一方の情報系システムはどうか。全体では「複数個所で多重化している」12%(前年度12%)、「1個所で多重化している」45%(同40%)、「設置なし」43%(同48%)と、基幹系よりは少ないもののバックアップマシンの設置は進んできているようだ。ちなみに1000人以上の企業の場合は「複数個所」14%、「1個所」53%である。
ただし、これまでの大規模なシステムダウンの報道を見ていると、せっかく用意していた待機系システムがうまく作動しなかったという例も少なくない。単にシステムを多重化するだけで満足することなく、本当に機能する環境をいかに作るか。ここにこそ、システム部門の実力が問われる。
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