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「設備インフラのIP化でデータ・センターを変える」---米Panduit幹部
同社の主な取り扱い製品は、サーバー・ラック/キャビネットや、ケーブル配線設備、エア・ダクトなど、データ・センターを支えるファシリティ(設備)製品。ITで管理可能な製品として、結線状況をSNMPで管理可能なパッチ・パネル「PanView iQ」や、運用監視/管理ソフト「Physical Infrastructure Manager」(PIM)、各種センサーからの入力をPIMで管理できるようにする管理ボックスなどを提供済みである。
インプレスビジネスメディアは2010年6月9日、Interop Tokyo 2010に合わせて来日した、同社でセールス・マーケティング担当グループVPを務めるRonald K.Partridge氏に、データ・センター設備を統合管理するビジョンの詳細と、ビジョンを実現するための具体的な施策について聞いた。
---米Panduitが提唱するビジョン、UPI(Unified Physical Infrastructure)とは何か。
統合化された物理インフラ、つまり、これまでIT化されていなかったためにバラバラに管理するしかなかったデータ・センターのインフラ要素を、ITを使って統合管理できるようにするビジョンだ。
データ・センターや工場、ビルなどは、5つの要素で成り立っている。パワー(電力)、コミュニケーション(通信)、コンピューティング(サーバー処理)、セキュリティ(安全策)、コントロール(制御)、がそれだ。
これら5つの要素は、これまでは独立していて、別々に管理するしかなかった。それぞれを監視/管理するための専用機器/装置を据え付ける必要があった。
現在では、これらの設備要素から、IPのネットワーク・ポートを用いてデータを収集できるようになっている。これにより、各社のネットワーク管理ソフト/運用管理ソフトを使って、個々のインフラ設備の論理的な構造から物理的な設置場所まで可視化できる。運用ポリシーを設定してリモート制御することも可能だ。
---物理インフラを統合するメリットの大きさは。
写真1 米PanduitでGroup Vice President of Global Sales & Marketingを務めるRonald K.Partridge氏まず、CapEx(設備資本コスト)が大きく下がる。ケーブル敷設コストが10%減り、スペース(空間)コストが67%減る。
OpEx(運用コスト)も減る。消費電力は年間で25%減る。保守費用は10%減る。構成変更コストは20%減る。
米Panduitの本社屋では、設備運用コストを35%削減できたほか、従業員の生産性が20%向上した。
---IT管理可能な個々の製品以外に、どのようなサービスを提供しているのか。
パートナと協業して、データ・センターの設計/構築に携わっている。
モジュール構造によるデータ・センター施設の構築から、ビル設備が備えている基礎構造との接続、個々の事業内容に合わせた設備連携まで、各種の用途に合わせた設計/構築が可能だ。
ユーザー事例の中に、50階建てのインテリジェント・ビルを作った例がある。UPIの適用により、火事発生時に、非難ルートの照明を自動的に点灯したり、非難ルートのカギを開錠したりできる。
インテリジェント・ビル同士をネットワークで結んで都市をインテリジェント化する試みもある。中国の重慶市だ。米Cisco Systemsと協力して取り組んだ例であり、上海万博に出展している米Cisco Systemsのパビリオンでも、こうしたインテリジェント都市の姿が展示されている。
サーバー・ベンダーやストレージ・ベンダーに対しては、米Panduitのラック/キャビネットやパッチ・パネルを適用するリファレンス(参照)アーキテクチャを提示して、ラック込みのインフラ・パッケージ製品の企画を支援している。
リファレンス・アーキテクチャの一例としては、米EMC、米Cisco Systems、米VMwareの3社連合によるサーバー仮想化プラットフォーム「Vblock Infrastructure Package」がある。米Panduitのラックを用いているほか、ラック内の機器の配置やケーブル配線などに、米Panduitのノウハウが生きている。
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