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業務機能を総ざらえ Part3
しかし、GDOが挑んでいるのはERPパッケージ導入による会計システム刷新だけではない。オンライン販売のWebシステムのほか、ゴルフ場予約サービスや会員管理といった業務システムの再構築を一気に進行させている。今回は、そちらに目を移す。
まずは現行システムの見える化から
MSプロジェクトにおけるベンダー選定が大詰めを迎えていた2009年12月。G10推進室は、社内に存在する業務システムの全体像を描き、あるべきシステム像と、リプレースされない現行システムとの整合性を調整する「グランドデザイン・フェーズ」を開始した。具体的には、新システムの機能と現行システムの機能を棚卸しし、それぞれがどのようにインタフェースすべきなのかを1枚の図にマッピングした(図1)。「システムを刷新するには、現状の業務やシステムの可視化が不可欠だった」(志賀智之IT戦略室長)。さらに、SAP ERPのほか、リプレースするECシステムやゴルフ場予約システム、顧客管理システムが、そのうちのどの機能をカバーするかを想定し、新システム同士や、新システムと現行システムとの間で機能の漏れや重複を検証していった。
GDOは2000年の創業以来、ビジネスの急速な成長に合わせてシステムを積み増してきた。「その間、自社のシステム全体像を立ち止まって振り返ることはほとんどなかった」(大日健CIO)という。それだけに、システム規模や複雑度は想像を超えていた。大日CIOによれば「タコ足状態」。志賀室長は「グランドデザインを描いてみて、改めて『こんなに多くのシステムを抱えていたのか』と思い知った」と振り返る。
この作業を通じて明らかにしたシステム機能の数は、実に1000以上。システム間のインタフェースは、仕入れ先や配送業者、カード決済サービス、販売チャネルの1つであるAmazon、広告出稿先のグーグルといった社外とのシステム連携を含めて500本ほどあった。
グランドデザインと並行して、業務部門も新システムに向けて着々と作業を進めていた。会員管理プロジェクトは、住商情報システムのeMplexを採用。ゴルフ場予約プロジェクトは現行システムを機能拡張することを決定し、それぞれ要件定義を開始。できあがりつつあるグランドデザインとの整合性を意識しながら、新システムに求める機能を調整していった。2010年2月初旬、グランドデザインは完成した。
このころ、オンライン販売プロジェクトは他より一足遅れでRFPを作成していた。というのも、Web上のECシステムは、バックエンドとなる販売管理システムとの連携を考慮して選ぶ必要がある。その販売管理には、ERPの機能を利用する方針だったからだ。ERPが決まらないと、ECシステムを選べなかった。その後、SAPの導入が決まってからベンダー選定に取りかかり、コマース21のパッケージを採用。要件定義へと進んだ。
こうして2010年3月、GDOで進行中の全プロジェクトは要件定義フェーズで足並みをそろえた。
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