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[特別レポート企画] 『Cloudforce Japan』で見えた顧客が語るセールスフォース・ドットコムの強み

熱気あふれるクラウドコンピューティング・イベント

『Cloudforce Japan』は、去る9 月15 日、東京港区のザ・プリンスパークタワー東京で4000 人以上の来場者を集めて開催された。

基調講演ではさまざまな業界からセールスフォース・ドットコムのユーザーが登壇、自らの成功体験を語った。

会場は来場者の熱気であふれんばかりで、クラウドコンピューティングとセールスフォース・ドットコムに対する、来場者の並々ならぬ関心がうかがわれた。基調講演をはじめとする同イベントの一端を、ここで紹介する。

『Cloudforce Japan』開催概要

  • 主催:株式会社セールスフォース・ドットコム
  • 日時:2009年9月15日(火) 10:00〜18:30
  • 会場:ザ・プリンスパークタワー東京

インフラの整備と保守ではなく、ビジネスに専念せよ

マーク・ベニオフ氏 米国セールスフォース・ドットコム
会長 兼 CEO
マーク・ベニオフ氏

「全世界的な動きが起きている」とマーク・ベ二オフ氏は話を切り出した。ビジネスを取り巻く環境がめまぐるしく変化する中で、ユーザーはリアルタイムの情報を必要としている。従来のように1週間前、1日前のデータでは的確な判断ができなくなっているのだ。また、厳しい経済環境の中で、より早く、低コストで、他社と違う製品やサービスを提供することが求められている。

このような顧客企業の要求に対し、旧来のIT企業は、回答を出せないでいる。「彼らはイノベーションをやめてしまった。その一方で、高額な保守費用を要求している。セールスフォース・ドットコムは、これを打破するために存在しているのです」と言う。

セールスフォース・ドットコムのリアルタイムクラウドは、インフラストラクチャー、プラットフォームおよびアプリケーションをすべて提供している。企業は迅速にかつ低コストでアプリケーションを開発し、リアルタイムな情報活用が可能になるため、ビジネス課題に専念できる。さらに、アプリケーションの展開規模を自在に拡張、縮小できるので、環境の変動にも柔軟に対応できる。

ベニオフ氏は、このような特長に関して、調査会社IDCが「セールスフォース・ドットコムのプラットフォームでカスタマイズアプリケーションを展開することによって、76%の時間短縮につながり、3年間のTCOを54%節約できる」とレポートしていることを紹介する。

ユーザー自身が語る成功体験

ベニオフ氏の講演の間、多くのユーザーが演壇に登場し、実際にセールスフォースのサービスを利用した感想を述べた。その一部をここで紹介したい。

最初に登壇したのは、株式会社損害保険ジャパン IT企画部 課長代理 久田順一郎氏。「セールスフォース・ドットコムのサービスは2004年から利用しており、開発のスピードと効率性を実感してきました。今後、社内2万5千人と5万店舗の代理店で利用していく予定です。システムのハードが必要ないので、開発が簡単だというところが一番のポイントだと思っています」と高く評価した。

また、株式会社ローソン 常務執行役員 CIO ITステーションディレクター 横溝陽一氏は、「従来のように半年や1年かけてシステムを作っていたのでは、お客様やオーナーの要求にすばやく対応することはできません。セールスフォース・ドットコムのプラットフォームを利用すれば、最新のテクノロジーを使って迅速にサービスを提供できるのです。そして、1ユーザライセンスから簡単に利用できます。当社では、IT部門の案件管理から使ってみて、その効果を確認し、そして拡大していきました。まずは使ってみることです」と、その効果を証言した。

一方行政からは、経済産業省 商務情報政策局 情報経済課長 前田泰宏氏が登場。エコポイント制度のシステムをセールスフォース・ドットコムのプラットフォームで開発した事例を紹介し、「今回のシステムは、短期間に複雑なものを作らなければならず、セールスフォース・ドットコムに協力してもらいました。もし、このがんばりがなかったら、期日通りにシステムを始動させることはできなかったでしょう」と高い評価を述べた。

2時間にわたり熱弁をふるったマーク・ベニオフ氏。
2時間にわたり熱弁をふるったマーク・ベニオフ氏。 基調講演ではセールスフォース・ドットコムのユーザーである多彩なゲストが登場し、大いに盛り上がった。

3つのクラウドでユーザーのビジネスを強力に支援

セールスフォース・ドットコムのリアルタイムクラウドアプリケーションには、「Sales Cloud」「Service Cloud」「Custom Cloud」の3種が用意されている。

まずセールスフォース・ドットコムの原点とも言える「Sales Cloud」は、取引先管理やパートナー管理、売上の予測・分析やワークフローなど、セールスに必要な機能をすべてビルトインしたアプリケーションを提供する。

新しい顧客サービスの在り方を提唱するService Cloudは、パワーアップした「Service Cloud 2.0」を9月9日(米国)に発表したばかりだ。

たとえば、Service Cloudのユーザー企業がカスタマーポータルを設置し、自社のユーザーにIDを配布すれば、個人毎にパーソナライズされた情報を提供することができる。ユーザーは、ポータルに蓄積されたナレッジを自分で検索して問題を解決することもできるし、コミュニティーやサポート担当者に質問をすることもできる。ベニオフ氏は、そのコスト面での効果「ガートナーの調査によると、コールセンターの1件あたりの回答コストを、7.5ドルから50セントに削減することが可能である」と語っている。

さらに、SNSやTwitter、Googleなどと連携が可能で、コミュニティーで交わされた製品やサービスに対する意見をモニタリングしたり、逆に情報を発信することも可能になる。

Custom Cloudは、セールスフォース・ドットコムの開発プラットフォーム「Force.com」上で、オリジナルのアプリケーションを簡単に作成できるサービスとして日本企業に人気が高い。とりわけ、注目すべきはその生産性の高さである。調査会社のNucleus Researchは、「Force.comは、Javaや.NETと比較して、平均4.9倍のスピードでアプリケーションを開発することが可能」とレポートしている。

たとえば、リストの項目名を「顧客」から「お客様」に変えたとする。すると、それに関連するすべての項目が一斉に変更でき、データベースも書き換わるので、後から記述の不整合に悩まされることがない。データベースも基本的にウイザードで選択していくだけで設定が可能。SQLなどを知らなくても設定することが可能だ。これにより、「お客様は自社のビジネスのことだけに専念できるようになるのです」とベニオフ氏は語る。

最後にベニオフ氏は、「当社では、無償トライアルを用意しています。ぜひ、クラウドコンピューティングのすばらしさを体験してみてください。必ず日本のお客様のビジネスの成功に貢献できると確信しています」と締めくくった。

イベントではパートナー各社による展示も行われた。
イベントではパートナー各社による展示も行われた。これだけでひとつのイベントとも言える規模で、どのブースも多くの来場者で賑わっていた。

ユーザー導入事例講演
マーキュリープロジェクトオフィス株式会社様

どんぶり勘定からの脱却。Force.comで業務改革を実現

8トラックに分かれて行われた午後のセッションでは、20以上の企業や自治体がセールスフォース・ドットコムの開発プラットフォーム「Force.com」を利用してアプリケーション開発を行った事例を紹介した。その1社のマーキュリープロジェクトオフィスでは、Salesforce CRMのカスタマイズと、Force.com上でのアプリケーション開発を組み合わせ、ほぼすべての業務管理をForce.com上で実現。原価や利益といったビジネスの基本に興味を持てなかった社員の意識が変わり、業務改革を実現した。

確実な案件管理の実現を目指す

赤堀哲也氏 マーキュリープロジェクトオフィス株式会社
代表取締役 赤堀哲也氏

マーキュリープロジェクトオフィスは、パンフレットやウェブサイト、映像制作などを行う制作会社である。

以前の同社は、商談・案件の管理ができていなかったと、代表取締役 / プロデューサー 赤堀哲也氏は次のように語る。「制作会社にありがちなどんぶり勘定体質で、ひとつひとつの案件できちんと利益がでているのかもわからない状態でした。たとえば、保守案件の細かい追加修正などが管理できておらず、請求漏れすらありました」

このような状況を打破するため、赤堀氏が選択したのが、Salesforce CRMである。同氏があげる選択の理由は以下の4つ。

  • GoogleAppsとの連携が可能
  • イニシャルコストが安く、迅速なサービスインが可能
  • 必要な機能を容易に拡張できるカスタマイズ性
  • 多くのグローバル企業が利用するベストプラクティスの適用

とりわけ最後のベストプラクティスについて赤堀氏は、「正直なところ、当社は営業活動の方法がわかっていませんでした。それがSalesforce CRMを利用することによって、営業を学ぶことができました。ある意味、営業活動のコンサルティングを受けたようなものでした」と評価している。

経験が浅くても精度の高い見積が可能に

同社では、Salesforce CRMの商談管理をカスタマイズして利用。さらに、Force.com上で開発した外注費管理、社内リソース管理、請求入金管理など、自社で必要なアプリケーションを順次付け加えていった。これにより、案件単位で利益と原価などを把握できるようになり、社員のキャッシュフローへの意識が高まった。

また、オリジナルデザインの見積書が作成できるシステムを導入。従来Excelで作っていたのを、あらかじめ用意した見積項目から、作業をイメージしながら選択していくことで簡単に見積書が作成できるしくみを構築した。これにより、「従来見積書の作成には3年程度の業務経験が必要でしたが、約半年の経験でできるようになりました。また、時々あった細かな備品などの積算漏れもなくなり、正しい見積ができるようになりました」と語っている。

さらなる業務領域の拡大も

赤堀氏は、Salesforce CRMについて、「月給20万円の、退職しない優秀なスタッフ」と笑う。そして、これを利用することで「従来利益が出しづらかった保守業務でも利益が出るようになったので、仕事の幅が広がりました」とも評価している。

将来的には、この業務システムを利用することによって、在宅勤務ができるようにしたいと考えているという。また、保守案件のクライアントに、マイページを提供して管理しやすくしたり、外注スタッフとも情報が共有できるようにしていく予定だ。

2010年からは、自社で作成した上記プロジェクト管理アプリケーションを、セールスフォース・ドットコムが提供するアプリケーション共有サービス「AppExchange」で提供・販売する新たなビジネスモデルにも取り組む。

業務改善だけでなく業務領域の拡大まで実現したこの事例からも見て取れるように、柔軟・迅速なビジネスインフラ革新を支援するSalesforce CRMとForce.comが、多くの企業にとって光明となるのは間違いない。

どんぶり勘定からの脱却。Force.comで業務改革を実現
ユーザープロフィール
マーキュリープロジェクトオフィス株式会社  http://www.mercury-cafe.com/
本社 埼玉県坂戸市厚川126-1
資本金 1000万円
事業内容 インターネット総合コンサルティング、パンフレットやウェブサイト、映像などの企画・制作など

お問い合わせ

株式会社セールスフォース・ドットコム

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