米EMCは2012年5月21日〜24日、ラスベガスにおいて年次カンファレンス「EMC WORLD 2012」を開催している。”TRANSFORM IT+BUSINESS+YOURSELF"のテーマの下で繰り広げられる、数々の講演や発表の中からハイライトを報告。まずはCEOの基調講演から。
「とてもエキサイティングな1週間になるはず。私は今、会場に足を運んでくれた約1万5000人の方々全員と握手をしたい気持ちでいっぱいだ。というのも、ビッグデータとクラウド、そして“信頼性”が交差する場には、(皆さんにとって)これまでにないビジネスチャンスが広がっている。自身が変革していけば大きな見返りがあるという大きな期待感を共有できるからだ」──。初日の基調講演の壇上に立ったCEOのジョー・トゥッチ氏はこう来場者に訴えかけた。
ここは、ラスベガスにあるベネチアンホテルのカンファレンス会場。事前告知では参加者は1万3000人が見込まれるとのことだったが、それを大幅に上回る人々が押し寄せてカンファレンス全体が熱気に包まれた。とりわけ、今回のトピックが語られる基調講演への関心は高い。本稿ではまず、先陣を切ったトゥッチCEOのキーノートスピーチの内容に触れる。登壇したのは、100m走の公式レーンをそのまま背後のスクリーンにしたような広大なステージだ。
写真 熱弁をふるうジョー・トゥッチCEO。広大な会場ゆえ、後方のスクリーンにも投影された
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