「これからの1年はWindowsを再創造する1年だ。(再創造を実現することは)マイクロソフトにも、今日、集まってもらった日本のパートナー企業にもメリットをもたらす。それを可能にするのがWindows8だ。パートナーの皆さんに申し上げたいのは、革新的なハードウェアやアプリケーションを開発してほしいこと。日本は世界の3大IT市場の1つだが(そこにとどまるのではなく)、世界各地に輸出することを期待している」。
日本マイクロソフトは5月21日、ビジネスパートナーに向けた「Windows Partner Executive Summit」を開催。その場で米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは、集まった国内のハードやソフトメーカーに対し上記のように強調した。
アップルやグーグルの攻勢を受けて、スマートデバイス分野では今のところ劣勢に立たされるマイクロソフト。だがアップルやサムスン電子、HTCなどに押されっぱなしの、日本のハード/ソフトメーカーも事情は同じ。そこでWindows8を軸に反転攻勢に出ようという呼びかけだ。あえて「世界への輸出」に言及したのも、「リスクを避けて国内向けの製品を開発していては勝負にならない」という危機感の表れと言っていい。
そこまで言うだけあって、マイクロソフトはWindows8の完成度に強い自信を持っているようだ。「Windows8は、タブレットからラップトップまで様々なタイプのマシンで動く。スクリーンサイズやプロセサ性能に差があっても、高速かつなめらかな操作ができるし、タッチスクリーンはもとより、ペンもキーボードも使える。何かを選んだとき、何かを犠牲にするトレードオフをしなくてもいいのが利点」(バルマーCEO)。
もちろん起動の早さも数秒と、問題ないレベル。WindowsPhoneにも共通する「メトロ(Metro)ユーザーインタフェース」は、iPhoneやアンドロイドのそれに比べると一見地味だが、アプリケーション同士の連携がスムースだったり、立ち上げていない時の情報更新も自動化していたりする。例えば、電源がオフでも自動的にネットに接続してメールやインスタントメッセージをチェックするといったことだ。
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